愛なき世界

ブクログより



洋食屋の見習いの藤丸が植物を研究する院生、本村に恋をするお話。

料理人を目指して日々修行する藤丸は仕事場の店のすぐ近くのＴ大に出前など出入りするうちに本村さんに惚れちゃったんですね。
告白するも「葉っぱを見ている方がいい、というかだけ見ていたい」みたいに言われてフラれちゃう。

普通年頃の女の子がそんなこと言ったら「へっ？」て感じで即あきらめてしまいそうなもんだけど、フラ丸君めげもせず、理解をしようとまでもいかないけれど（できないやろ）おいしいものを作ってあげたり、話を聞いてあげたり（あんまりないか）フラ丸君なりにサポートする姿がけなげです。

私は最後にはフラ丸君の熱意にほだされて、本村さんがついになびいちゃうのかなと思ったんだけど、そこは他の大学からＴ大に院生として入ってくるような人ですから、そう簡単にはいきませんでしたね。残念。
しかし、一介の料理見習のフラ丸君、臆することなく堂々とＴ大に出入りして（まあ仕事としてでが）研究に没頭する院生たちとわからないまま自分の意見を述べたり感想を言う、時には仕事中だというのを忘れていたりして。

二度もフラれながらも自分の夢に向かって邁進する、一日の終わりには研究所で株分けしてもらったさぼてんの世話も欠かさない、愛すべき青年フラ丸君頑張れ！！
なんか私まで元気が出るようなそんな一冊でした。


愛なき世界　/　三浦しをん

花だより みをつくし料理帖

ブクログより



みをつくしの人たちが帰ってきた～～
みをつくしシリーズは終わったわけですが、みをつくしその後ということで、みんなは場所も立場もそれぞれですが、その持ち場で奮闘している様子が描かれています。
どれを紹介してもネタバレになってしまいますので、
これは読んでのお楽しみです。

でも一つ言えることは、みんな一生懸命生きているということです。
苦しみながら、悩みながらもあきらめずに努力をしたらいつか光が射すということですね。
これでこのシリーズに関するものは本当に終わりだそうです。
寂しいですね、みをの10年後、20年後を見てみたいものです。

遅い紅葉を探して、鈴鹿・三池岳あたり

久しぶりに水曜の山の会に参加してきました。
今回は、石榑峠から県境稜線を歩いて、三池岳、八風峠、中峠を降りる周回コースです。
実は、石榑峠から竜ヶ岳に登るたび、反対側に釈迦が岳っていう看板を見て、行ってみたいなぁと思っておりました。


峠の駐車地、先行車が2台ほど。


舗装路を行くと


広いＮＴＴ電波基地跡、竜ヶ岳をバックに。実はここまでは偵察に来ているんです。


伊勢湾方面。


登り始めは急登。たいていどの山もだけど。




時期外れのオーレン




すごい痩せ尾根


下を見たら怖い






えっ！ここにも咲いてました


励みになる、看板。








少し離れたところにある三角点。




山肌のきれいな紅葉。








八風峠。
前来た時は、木の鳥居でしたが、立派なきれいなのに変わっていました。奥に見えるのが八風明神？三重県を向いて立っておられるこの神様は、三重の人たちの神様、だそうです。
でも、峠を行き来する人たちを分け隔てなく見守ってくださったことでしょう。








仙香山でもいくつもあるんですね。


中峠。風をよけられるところでランチ。
ここから降りますが、荷物を置いて仙香山に行きました。




お～立派なマムシグサの実


仙香池。昔はこのあたりは藪で、この池が発見されたのは比較的最近だそうです。


静かな谷あいを降りていきます。








林道に降りてきました。


国産木材の需要が伸びるといいですね。


ここにも降りてこられる。


アッ　飛び出し坊や見っけ！！

少し風が強くて寒かったですが、紅葉も残っていて過ぎゆく秋にちょっぴり触れることができました。
思いのほかしっかりした道で、歩きやすかったし、ポイントごとに看板があるのも心強いです。
車を置いて周回できるのも大勢の仲間があってこそです。
皆さん、お世話になりました！！


2021年11月10日（水）晴れ
石榑峠～三池岳～八風峠～仙香山～中峠～八風谷