院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「卓球部物語。」

2006年10月28日 07時02分40秒 | ノンジャンル
中学の頃は細身の卓球部員でした。

院長です。

おはようございます。


診療の暇な時間にトランプなんかをいじってると、卓球部時代の

ある出来事を思い出します。


我が秋多中の卓球部はオリイ先生という顧問の先生の指導のもと

日々、休み無く部活動にいそしんでいました。


我々はオリイ先生を何故か「ジュンパチ」と呼んでいました。

誰が言い始めたか、由来は何か?等誰も知らないまま、ジュンパチジュンパチ言ってました。

もちろん先生に対してはそんなこと言いません。


ジュンパチは練習中、試合の時、ほっとんど笑わない先生でした。

かといって、練習中に怒鳴ったり、檄を飛ばしたりもしない、

なにか威厳のようなものがある先生でした。


一方、我々は中学生だったので、日々がいちいち面白くて仕方ありません。


生活指導の先生に怒られてる時なんかも、周りで悪いやつがいて、不謹慎にも、

先生の後ろに立ってこちらを笑わせるのです。

緊張感も手伝って大したことないことも破裂的に面白いのです。

たまらず吹き出してさらにひっぱたかれる。

そんな中学生でした。


ある練習試合の日、試合の空き時間に我々は更衣室でトランプの大貧民をやってました。


大貧民はとても流行っていたので、我々はいつだって大貧民に夢中でした。


練習試合とはいえ、自分の試合が終わるとさっさと更衣室にいく我々を

ジュンパチは怪訝に思ったのでしょう。

いきなり抜き打ちでジュンパチが更衣室にやってきました。


みんなはヤバさに気づき、さっとトランプを目の前に置きました。

トランプの山がみんなの輪の中心に出来ています。


ジュンパチは怒りにワナワナと振るえ

「試合も見ないで何やってんだあああ!!」とトランプの山を思いっきり蹴飛ばしました。


しかし、そんなジュンパチの渾身の蹴りに対し、飛んだトランプはこともあろうか、たったの1枚・・


この時ほど、瞬発力のある面白さは滅多にありませんでした。


でも、ジュンパチも滅多にないくらい恐ろしい形相で怒っているので、こんな非常時に

吹き出したりでもしたら・・・どういう事態になるか、容易に想像が出来ました。


でもなんでみんな笑わないんだろう?6人くらいの部員がいたので、

誰か一人くらい笑ってもおかしくはないと思ってました。


結局誰も笑わなかったわけですが、みんな仲良くジュンパチにビンタをもらいました。


一列に並んで。


で、その日の帰り道、ジュンパチにひっぱたかれたより痛かった

自分の左手のつねくり跡をみんなに見せました。

笑わないように力一杯、爪でつねった痕です。


すると、みんなの手の甲にも似たようなつねくり痕があって、

「なんでジュンパチのキックでトランプ1枚しか飛ばねーんだよなぁ!?」

「みんななんで笑わねーのか不思議でしょうがなかったよ」

等、出るわ出るわ、結局みんな院長と全くおなじことを考え、同じように

爪で手をつねくってたんです。


おもしれー連中だ・・・と、そん時しみじみ思いました。


いまでも、よおく見ると院長の手の甲にはその時のアトがうっすら残ってます。