院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「紋切思考と紋切り会話。」

2007年08月02日 07時04分53秒 | ノンジャンル
患者さんとの会話の中で「先生はお若いのよね?」と聞かれたので

「32です。(来週には33)」と答えたらなぜかその方は絶句し

「あ・・・きょ、今日は左の首が痛くて痛くて」とあからさまに話題を変えました。

あまりにも不自然だったので「32です」ってもう1回言おうとしたくらい。


話の流れとしては、最近少子化でどんどん学校の数も減ってるという話から

「先生、ご結婚は?」「してます」「お子さんは?」「いません」

「あ、すみません、いろいろですものね」「・・?」「でもお若いのよね?」

という流れでした。


こういう会話ってすごく普通で、よっくありますが、「すみません」の部分が

どうも腑に落ちないんですよね。慣れたけど。

こういう場合の「すみません」は「世の夫婦はみんな子供が欲しいけど、中には

子宝に恵まれない気の毒な人もいる」という考えが少なからずあるんでしょうか?


そんなこと全然無いのにね。


「結婚は?」と質問して「いえ、してないです」との答えに、もしかしたら

「きっといい人いるから頑張って」と自分も言ってしまうのかな?

いやそれはないだろう・・

でもさらりとした会話では自然に出るかもなぁ


「結婚は?」「してない」「頑張れ」

こんなやりとりが世間で超普通に交わされてることを思うと、その底に

ある「誰もがなるべく結婚はするべきだ」という考えまでは自問すらしない人が

ほとんどなんだなぁ、と思ったり。


こんなことでその人の心の底をじっくり考えてしまうほうが少数なんだろう。


あまり物事をふかく考えない人は強く、そして楽なのかもしれない。