先週、13日の土曜日に山梨県庁の工事現場での発掘調査現地説明会に行ってきました。
その場所はちょうど甲府城の大手門の近く、一の堀の石垣があったあたりで、今回はその石垣の見学です。
見学会は午前10時と午後1時半の2回。
私が行ったのは午前の部で100人以上は集まっていました。
午後に行った人の話では午後の部は50人程度だったとか。
ともかく、100人以上の大人数でしたから、なかなか説明の声も聞こえず、人が多すぎて説明箇所も説明時に見ることができないありさまでした。
予想以上に人が集まったということなのかも知れませんが、これだけたくさんの人に一度で説明するのは無理があります。
職員の方が何人もいたのですから、見学者をいくつかのグループに分け同時に数ヵ所で案内したほうがよく説明が聞けたのではないでしょうか。
せっかく説明していただけるのにちょっともったいない感じでした。
そして、実際に見た石垣はしっかりしたもので、良い状態で保存されていました。
これだけのものを壊してしまうのはもったいないです。
後世に残すべき遺産ではないでしょうか。
一度壊してしまえば永久に失われてしまいます。
県庁の建設も大事ですが、何もまたお城を壊わさず、もっとほかの場所に移してもよいのではと思われてなりません。
今更言っても始まらないことですが、IT企業を誘致するはずだった甲府駅北口に県庁を建て、現在地はお城の一部として整備して観光資源にすれば、中央商店街への導線ともなり街の活性化につながるのではなどと思ってしまいます。
<一の堀の石垣>
<右側の石垣は甲府城の石垣を覆う形で作られていた>
<新しく作られた石垣を外すと甲府城の石垣が出現。>
<石垣の下に地盤の強弱や石の重さによって根石(石垣の一番下の石)の沈下がバラバラにならないようにするために敷かれた胴木も残っている>
<人が立っているのは石垣の内側、左上の土の部分までが石垣でその上に土塁が築かれていたそうです。ということは相当な高さがあったということですね。>
<石垣の外側(南側)の堀だった部分から出土したワイン瓶。明治時代に鍛冶曲輪に作られたワイン醸造所のものか?>
<いろんな瓦も出土>
<昔の配線(江戸時代じゃないですよ)銅線の周りを油紙で包みその外側にもさらにかカバーが。ある種のマニアの方にはすごいお宝なんだそうです。>
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