今日は杉浦病院の内部を御紹介します。
なんだか昭和の映画に出てきそうなレトロな雰囲気です。
<病院玄関には堀炬燵ならぬ堀火鉢(鉄板の下)>
<調剤室にはイギリス製の陶器の浄水器(正面)>
<調剤室の看板>
<いろいろな薬が並んでいます。>
<診察室>
<このベットで一体何人の人が診察を受けたのでしょう。>
<ここで杉浦先生が診察してカルテを書いたりしていたんでしょうね。>
<レトロな木箱>
<新し物好きな杉浦先生が昭和天皇即位記念に発売された菊のご紋付きのグランドピアノがあります。腱盤は象牙、譜面台には菊の透かし模様、足は鶴を模しています。おしゃれですね。>
<ピアノの足は鶴の脚の形>
<譜面台に菊と鶴の透かし模様>
<洗面器台、ちょっと前までは病院でよく使われていましたよね。クレゾール臭いにおいを思い出します。>
<蛇口も独特>
<戦後アメリカ軍の研究者たちが地方病の講習を受けに来ていました。そのため、洗面所は洋風にしつらえられました。>
<昭和22年、昭和天皇が宮入貝の生息状況を視察にみえた時に日本住血吸虫の実態や研究の成果をご説明した奏上書。>
<二階の座敷のガラスもおしゃれ。>
戦後、アメリカの研究者たちが日本住血吸虫についての講習を受けにきたのは当時統治していた東南アジアにも同じような寄生虫による病気が蔓延していたためです。現在山梨では日本住血吸虫病は終息したとされていますが、また外国から同じような病気が流入してくるとも限りません。そのためにも、この病気のことを風化させることなく、語り継いでいくことが大切でしょう。
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