<昔、私が信行道場に入っていた時の話です。>
身延の信行道場で日蓮宗の教師になるための35日間の修行中、毎朝久遠寺の朝勤に出仕します。
身延山西谷にある信行道場から久遠寺まで隊列を組み団扇太鼓を打ちながら坂を上っていくのです。
その坂の途中に茶店があります。
道場に入った時にはなかったのですが、ある時その茶店にビールとソフトクリームという看板が掲げられるようになりました。
それを見た私たちは「ビール飲みたい」「ソフトクリーム食べたい」と俄然煩悩に目覚めてしまいました。
(信行道場では当然アルコールもたばこも禁止です。)
その日から毎朝その茶店を通るたびにこの信行道場が成満(修行終了)したら真っ先にここでビール、あるいはソフトクリームを食べるんだというのが私たちのひそかな目標となりました。
実際、信行道場から解放された後すぐにその茶店は信行道場生でいっぱいに。
みなさん待ちに待った至極の一杯、あるいは一口を堪能したことでしょう。
私としては、お酒というのは、飲むというよりは、アクセサリーを身に付ける感覚に近いものです。
薬草酒は、ハーブや漢方薬の香りが心地良く、また身体にも良い。
温めたグラスに少し注げば、温められたお酒が香りを放ち、心が和みます(^^)
基本的に私はコップやグラス一杯の量のお酒は飲まないどころか、滅多にお酒を飲まない事が多く、飲むとしても、ほんの少ししか飲まない事の方が多いです。
元々あまり酒を飲みたがらない性分なのかもしれません(^_^;)
ちなみに薬草酒やハーブ酒は手作りですか。
お話を聞くだけでも癒されてきます。
飲むだけでなく、お風呂に入れても血行がよくなりそうですね。
御念珠は手作りしてますが(^_^;)
ただし、作っているのは、一般的に普及している、片手一輪ではなく、宗派毎に定められている、正式な形の御念珠です(^_^;)
私は真言宗に属していますので、振分念珠をメインに作っています(^^)
御念珠を手作りされているのですか。
すごいですね。
私は不器用なのでこんな数珠がほしいと思ったときは数珠屋さんでいろいろ注文を付けて作ってもらっています。
特に難しいのが、房の部分と、諸留めの部分。
房の部分は、弟子珠を通すのですが、これが結構大変(^_^;)
諸留めは、結び目が小さいと、向珠の穴に入り込んでしまい、全体的にダルンダルンな御念珠に…(^_^;)ここの調整が難しい(^_^;)念珠職人さんも苦労する場所と仏壇店の店員から聞いた事があります(^_^;)
因みに私が作る場合、諸留めの部分に飾り結びと房が付けられた、荘厳な作りの御念珠になっています。
なかなかご苦労されているようですね。
でもその分使いごごちもよい気にいったものになっているのでは。
自分で作れる茉莉花様がうらやましいかぎりです。
自分で作る念珠は、素材の組み合わせが自由自在なので、世界にたった一つの念珠が出来上がります(^^)
通常は、念珠には絹糸が用いられるのですが、私の場合は、所属している宗派の特性上、珠繰りをする事が多いので、長く使う事を視野に入れ、切れにくい、丈夫な化繊糸を使います。
化繊糸を使う事で、ハードな使用にも耐える事が出来ますので、とても丈夫な御念珠に仕上がります(^^)
たしかに私も普段使いの数珠は数年たつと必ず糸が切れてしまい修理に出しています。
化繊糸だと持ちがよさそうですね。