清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

千三百年の響き~雅楽

2010-11-08 14:30:32 | Weblog
昨日、知り合いから頂いたチケットで雅楽のコンサートに行ってきました。
場所は山梨県立文学館、日曜日だったせいか駐車場はいっぱいで臨時駐車場に車を止めることに。

このコンサートは元宮内庁式部職楽部楽長の安部季昌さんが出演されるというので篳篥吹
きとしてはぜひ拝聴したいところです。

他の出演者は稲葉明徳さん(篳篥・琵琶)、五井正道さん(龍笛)、高原聡子さん(笙)、友吉鶴心さん(司会・薩摩琵琶)、飯田秀實さん(飯田龍太氏子息)

この安部さんは平安時代から29世を数える京都方楽家の方で、雅楽や篳篥に関しての著作も多く執筆されています。

どんな音色の篳篥を吹かれるのかと楽しみにしていましたが、今回のコンサートではコンサートマスター的役割の鞨鼓と筝を担当。

しかし、宮内庁在職時のお話しなど聞けてそれはそれで満足です。

以前に雅楽の世界では先の戦争というと、太平洋戦争ではなく、京都が焼き尽くされた応仁の乱をさすと聞いていましたが、安部さんの口からもそのお言葉が聞かれやはりそうだったのかとあらためて納得。

宮内庁式部職楽部の仕事については晩さん会などでは皆さんが食事をしている間食器の音消しにクラシックの演奏をし、食事が終わるとすぐ別の部屋で雅楽の演奏をしなければならないので、大急ぎで着替えて演奏に入らなければならないとか、1月1日には早朝から儀式があるので朝3時半ぐらいから準備を始めなければならないし、1月7日まではいろいろな行事が続くので一息つけるのは7日過ぎになってからだったりするとか。
紅白歌合戦なども見たことがないそうです。

お話しを聞く限り、式部職楽部の仕事というのは、想像以上に結構ハードのようです。
そして、感慨深かったのは、退職してやっと自由に音楽ができるというお言葉。
やはり、仕事として雅楽にかかわるのは制約があるんでしょうね。

今回のプログラムは1部で雅楽や式部職楽部などのお話と俳句と歌いのコラボレーション、2部では雅楽の演奏と司会を務めた薩摩琵琶奏者の友吉鶴心さんとのコラボレーションでした。

会場はほぼ満席で雅楽に対する人気がうかがえます。
もっと雅楽の演奏が聞けるようになると良いですね。

え、自分でやれって。
そうかもしれません。なぜ実現しづらいかというと、雅楽を習っているあるいは演奏できる人というのは、一般の方もいらっしゃいますが、結構神社関係者とか、お寺の関係者が多いんですよね。
とすると、土日休日など人の集まりやすい日は仕事が入っていてなかなかスケジュールが取れないということになってしまうのです。

甲府の街にも何処からともなく雅な音が聞こえてくる、そんな風景があると良いですね。



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練習番号Gとは

2010-11-04 12:07:56 | Weblog
オーケスストラとか合唱とかの練習のとき楽譜の何処からはじめるかを示すのに、何小節目からという言い方もしますが、楽譜のところどころにアルファベットが書かれていてそこからはじめるということがよくあります。
それを練習番号といます。
そして、その呼び方はただH(えいち)とかN(えぬ)ということもあるのですが、より分かりやすくするために指揮者によっては東京のTとか、モーツアルトのMなどと言い表すことがあります。
ある指揮者の話ですが、大阪での練習の際、練習番号ジャイアンツのGと言ったところ「兄ちゃん、ええ度胸してるな」と言われたそうです。
大阪ではこんなところでもジャイアンツは禁句なんですね。
大阪では別のたとえで練習番号Gを表さなくてはいけないようです。
もしかしたら、地方によって呼び方も違うのか?
とうなんでしょうね。


<練習番号G もしくは小節番号313と言います。 ちなみにこの楽譜はベートーベンの交響曲第九の四楽章の一部です。>


 
<同じく第九の練習番号M 、歓喜の歌で有名なフロイデの部分ですね。>

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11月の標語

2010-11-01 17:39:05 | 標語
今月の標語は「悪積れば 地獄となる 善積れば 仏となる」です。
 良いことを続ければよい結果が、悪いことを続けると悪い結果に。
たとえば、健康的な生活を続ければ健康な体に、不健康な生活を続ければ生活習慣病になる。
ようするに、毎日の積み重ねが大切ということですね。
今からでも遅くはありません。
思い立ったその時からよい習慣を続けてみませんか。


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