23日(金)3月市議会最終日、意見書、条例、平成19年度予算、副市長選任などの質疑・討論・採決がおこなわれました。
私は、同僚議員とともに条例・予算などについての会派の討論を検討しましたが、特に「副市長2人制度」の条例と、その条例が成立した後に引き続き提案された2名の人事について、質疑・討論をおこないました。
2人制度の討論は次のようなものです(討論者は三浦幸雄議員)。
「副市長2人制も新たな無駄遣いと言わなくはなりません。
副市長と言う新たな制度については、昨年来全国各地で議論が広がっていますが、人口14万人程度の市での2人制という提案は、全国を見渡しても例を見ることが困難です。
そもそも、特別職の削減を目的の一つとして、合併が推進されてきたのではないでしょうか。
二人の副市長の役割にいかなる説明をつけようとも、行政顧問の設置と同様、市民多数の理解を得ることは不可能であります。」
条例に反対したのは、日本共産党の3人と無会派の1人で、新政(自民)、黎明・公明(自民・公明)、連合(民主・社民)の「オール与党」がすべて賛成したため、成立しました。
条例が成立したのちに、2人が提案されました。
1名は現総務部長でしたが、もう1名は前温海町長でした。議会には2名の名前が前日知らされていましたので、私は、事前の準備に基づいて質問し、討論をおこないました。
<質問>
「そもそも副市長を二人も置くという制度に反対ですが、さらに今回のお名前を聞いて驚きながら三点伺います。
合併した町の旧首長についてですが、首長時代に第三セクターの社長を務められていましたが、その時に、三セクに雇用した職員の方を不当に解雇したということで訴えられ、係争中となっていつということであります。
二つ目に、温海町土地開発公社で造成した夕陽の里宅地分譲という事業がありますが、これは開発が時代に合っていなかったことや、土地買収価格が高かったことなどから、売却が進まず、町でも一部を買い取ったりして、結局債務となって鶴岡市に引き継がれています。
元町長はこの事業でご自分の土地も買収されたということで、旧町内では責任を問う声もあったようです。
二つの問題について承知の上で、それでも任命されるということなのか、任命の前に問題を精査しようというお考えは無いのか伺います。」
市長の答弁は、二人制度の意味、旧首長を充てる意味を説明するもので、私が指摘した訴訟問題は、法的結論が出てから対処するというもので、土地売買の問題は触れませんでした。恐らく、知らなかったのでしょう。
<討論>
「日本共産党市議団を代表して、今回提案されました人事について反対の討論を致します。
副市長制度については、そもそも二人も置くこと自体に反対であるということは、先の討論で同僚議員が述べた通りであります。
その上で、具体的人事でありますが、合併町村の旧首長であるということの問題であります。6市町村の合併は、特別職の削減も目的の一つに掲げられていましたが、取り分け「自らの職務を無くしても」と、合併を進めた旧首長の責任は重大なものであります。
従って、合併後に行政顧問なる役職で月給27万円で処遇されたことには、多くの市民から大きな批判がわき起こったのであります。
ところが今回の提案は、その世論を一顧だにせず、市民世論に挑戦するものとなっているということであります。
加えて指摘しておきたいことは、旧首長時代の問題であります。
一つには、第三セクターの社長としておこなった解雇について訴訟が起こされているということ、これは訴えられたこと自体で問題だするものではありませんが、この時の事業の施設の買収からして、独断的だということで議会でも紛糾したということでありまして、そういう経過を経て訴訟がおこされ、鶴岡市に引き継がれているということの問題であります。
もう一点、身鶴岡市に債務が引き継がれた夕日の里住宅団地事業での、土地の売却問題についての道義的問題であります。
これらの問題について精査も無いのであるということを述べて、反対の討論とします。」
市議会録画はココ
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/gikai/vod/200703.html
合併に協力した旧首長を登用する、論功行賞人事は絶対に許されません!
しかも、副市長二人制度などという愚かな制度を設けてまでおこなうとは!
これからも、徹底的にたたかっていきたいと思います。