関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

診察室から社会を洞察する、思いやりの人~香山リカさんの講演~

2012年06月11日 | 活動報告

6月10日、山大農学部を会場におこなわれた山形県母親大会に参加し、香山リカさんの講演を聴きました。
香山さんのお話しを20分の1位に圧縮した上で、私が興味を引かれたところだけを紹介します。



「自分の診察室には、まじめに、人のことを考えているような人がやってくる。普通の人よりそういう人の方が多い。
 人を踏みにじって、自分さえよければいい人の方が元気いっぱいで世の中で大きい顔をしている。

 せっかくまじめに生きている人が貧乏くじを引くようなことがあってはならない。
 本質的に解決するには世の中が変わらなければならないが、自衛策として役立つかも知れない話をしたい。  



 1情報に振り回されてしまわないこと。
 2人と比べないこと。

 それから、一見こころの相談に見えて、はっきりした原因があるケースがものすごく多い。
 診察室にパンフレットを準備している。「サラ金対策」「信用できる弁護士」「DV」などなど何種類も。
 心の治療の前に、具体的問題を解決することが必要。

 「人に迷惑はかけちゃいけない」と思いこんでいる人がおおい。
 世の中お互い様。自分ができることをやってあげる、いつか自分がお世話になることもある。

今の時代、自分に対して点数が厳しくなって、自分を認められない人が出ている。
 一番伝えたいことは、自分自身に十分点数を与えて欲しいということ。」



他にも、大学生がネットの情報に振り回されて右往左往している話しや、一人で行動することを「ボッチと言われる」などと極度に恐れ「便所メシ」に走る話しなど、おもしろさ満載でした。

しかしそのお話しは、人への思いやり溢れる暖かいもので、お話し振りもテレビで観る通り友人にでも話しをするかのようなフランクで、飾らないものでした。

精神科医としての現代の人間の心の問題の分析でしたが、今日の社会の有り様への鋭い洞察が秘められた興味深いものでした。




講演終了後は著書へのサインに応じてくれました。
私も長蛇の列の終わりの方に並んでサインが回ってきたところで、黙々と書き続ける香山さんに、「ありがとうございました、とってもいいお話しでした」と声をかけると、顔を上げて「そうですかっ、ありがとうございま~す!」とニッコリ笑ってくれました。

とってもいい感じの人だ!
すっかりファンになってしまったのでした。

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