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平成20年度鶴岡市成人式(鶴岡地域)が、文化会館で開催されました。
昨年と同様、鶴岡土曜会混成合唱団の記念演奏、「翼をください」「大地讃頌」がありました。
「働きながら歌っている仲間です。」という紹介とともに新成人に贈られる歌はすばらしいものです。
会の皆さんが、眼差しを高くして、思いを込めて歌われる姿には、お一人お一人が乗り越えてきた様々なご苦労も伝わってくるようで、新成人への何よりのメッセージと思いました。
この10年ほどの間に、35歳未満の青年の正規雇用労働者は、1552万人から1280万人へ272万人:18%減。非正規労働者は、329万人から584万人へ255万人:44%減。パート・アルバイトが3割に達しています。(総務省調査95年→06年)
無業者も、45万人から63万人へ18万人:29%増。(同)
年金掛金不払いの青年が半数近くにも達するなど、社会保障制度も信頼できず、若者の現在と未来は、かつてない貧困と不安に覆われています。
昨年の参議院選挙で野党が多数を占める結果となった背景には、「こんな現状を打ち破りたい」という若者の願いもありました。
一人ひとりが「自分らしく生きられる」政治・社会を実現するたたかいに、多くの新成人が目を向け、参加することができるように、私も頑張っていきたいと決意を新たにしました。
ところで、加藤紘一衆議院議員の来賓祝辞は、いつも通り、「一度外国に行く。故郷に居場所を持つ」というものでした。
それはそれで趣旨はわかりますが、「こんな社会に誰がした」という若者の不満と怒りに、一言の反省も示せないとは、政権党の行き詰まりの反映と思いました。
「今の世の中に対する責任感」の無い政党・政治家ってどうでしょう?