関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

新成人へのメッセージ

2009年01月13日 | 活動報告

 1月12日(月)「成人の日」に、鶴岡市文化会館で成人式がおこなわれました。

 始めに、恒例となっている「鶴岡土曜会混声合唱団」の記念演奏がありました。
 「ウィーンわが夢の街」「大地讃頌」の二曲、昨年の式で聴いてから又一年、練習を積んで来られたのだなと思うと、本当に胸に迫るものがありました。
 歌の前にリーダーの方から、「世界の平和と私たち一人ひとりの心の平和を願って歌わせて頂きます」という一言も、実に含蓄深いものと感じられました。

 きっと多くの新成人の胸を打つ演奏だったと思います。


 それから、市長式辞、加藤紘一代議士と市議会議長の来賓祝辞がありましたが、残念ながら「ありきたり」という感を強くしたばかりでした。

 続いて、新成人代表による「市民憲章唱和」、同じく「誓いの言葉」がおこなわれました。
 准看学校で学びながら荘内病院で働いている野村舞さんの「誓いの言葉」は、「命と関わることの責任、人と向き合うことのすばらしさ」を語り、「つらいこと、悲しいこともあったが、患者様からの『ありがとう』の言葉に感激し頑張ろうと思った。素直に『ありがとう』と言える大人になりたい」など、働くことの厳しさとすばらしさを体感しながら精一杯頑張っていることがヒシヒシと感じられるもので、大変感心しました。

 今、多くの若者の職場は、社会の矛盾を凝縮したものになっています。
 医療の職場、取り分け准看学生はその最たるものです。
 
 そうした中でも、労働の意味を日々実感しながら、学び成長する新成人の姿には、日本社会の未来への希望さえ感じられます。

 こうした若者の願いに応える社会をめざして、私も一歩ずつ進んでいかねばならない、その思いを新たにしました。

 しかし、「ありきたり」な成人式のあり方は、見直した方がいいのでは?


全国一斉学力テストでも矛盾噴出

2009年01月10日 | 子育て・教育

  秋田県藤里町教育委員会が8日、2009年度全国学力テストへの現段階での不参加を表明したと言います。これは、県が先月25日に、市町村別平均正答率を一方的に公表したことが原因です。
 同県では、他に24市町村が不参加を検討しているとされています。
 全国では他に、鳥取県南部町が学校別成績を公表、大阪府の橋下徹知事も市町村別のテスト結果を部分的に開示して、「騒動」が広がりつつあります。

 テスト復活は2004年に文科省によって打ち出されましたが、―当時の中山文科相は、「今までの教育に欠けていたものがあるとすれば競い合う心」、「全国学力テストをやって競い合う教育を」とその狙いを明言していました。
 もちろんこの競い合いは、すべての子どもを伸ばすためのものではなく、「遅れ」ている者を切り捨てるための格差と選別のための競争です。
 そして、その背景には、「学校間はもとより教員間の競争原理を働かせれば、21世紀に必要とされる人材育成が可能となろう」(日本経団連の教育提言、05年1月)などと述べてきた、財界の強力な意図があります。
 財界が進めてきた新自由主義的政策の重要な一環として、格差と選別の教育政策も位置づけられています。

 今、日本の子どもは「学力世界一」どころか、「世界一の勉強嫌い」にさせられています。
 学ぶことが成長する権利にもとづく喜びではなく、仲間と競争させられる道具にされているからであり、多くの子どもが授業についていけないままに放置されているからです。
 今回のテスト時に実施された調査でも「勉強が楽しい」という子どもは小4の算数の70%が、中2の数学では40%に落ちています。「希望の職業に就くために良い成績を取りたい」は、中2の理科では45%、各国平均の72%と大きく隔たっています。
 さっぱりわからず、勉強する意味もわからないままに、授業の時間を無為に過ごす子どもの気持ちを思うと切なくなります。

 学力テストの実施要領には「序列化や過度な競争につながらないよう十分配慮」する、都道府県教育委・市町村教育委は「市町村名・学校名を明らかにした公表は行わない」と明記されていますから、最近の動きは、国の方針にも反する暴走と言うことになります。
 しかし、学力テストの本当の狙いは、全部公表して、競争を激しくしていくことにあります。
 現時点ではそれを打ち出せないでいるだけです。
 百害あって一理もない全国一斉学力テストは、07,08年の2回を限りに終わりにするのが最善の選択です。

 競争万能の新自由主義政策が、雇用や社会保障などで破綻を明らかにした今、早期の解散総選挙で、学力テストの是非も大いに問いたいものです。
 麻生総理では、学力の問題は言い出しづらいでしょうし。


以前紹介した絵本「からすたろう」。生きる力とは何か、胸に迫ってきます。

 学力テスト関係、以前の投稿
 08.04.22「全国学力テスト再び・・」
http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=ed43fb29e4a58b56430e3a3dff8c784f

 08.4.5「子どもを競争に駆り立てる学力テスト」
http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=d83b4c6607359bab391fb3286e2ffb5c

 07.4.6「全国一斉学力テストは大問題」
 http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=3fe1ce2afcc16eb3a36505d30225f0ff  
 

 


市民プール問題で申し入れ

2009年01月09日 | 市政全般

  9日(金)、市教育委員会に対し、「市民プールの管理運営についての申し入れ」を党鶴岡市議団でおこないました。
 市教委からは斉藤英雄教育長、秋庭スポーツ課長が出席しました。

 申し入れの主な内容は以下のようなものです。
 ①横領事件を起こした水連に対して、厳格な調査をおこなう、
 ②スイミングクラブの運営に市が関与し、会員及び職員の意見が十分反映されるようにしていく。
 ③市教委のこれまでの管理のあり方も総括し、公平・公正なものに改める。
 ④ロッカー、ソファー、壁など、プールの施設・備品を改修する。

 教育長は、「12月の答弁を若干補足する」と言いながら、
 ①監査の対象にならないと考えるが、何らかの調査は必要であり直後からおこなっている。今後も継続する。
 ②そういう立場で努力している最中である。16日には関係者の協議を予定している。
 ③公平・公正におこなってきた。
 ④予算の許す範囲で対応していきたい。

 昨年12月議会では、市当局は「水連のプール管理に問題はなく、監査は必要ない」「市の管理にも問題はない」という立場を表明し、議会でも党市議団以外の会派は「当局に問題無し」として、真相究明を求める党市議団の提起を拒否していました。

 しかし、スイミングクラブ会員、特に子どもの保護者の間では、水連に対する不信と、今後への不安が渦巻いているようですし、市民からも「市のプールでこんなことが起こされるとは、あなたの言うとおり、市政の怠慢と(自民党勢力との)癒着だ」というような声が私に寄せられています。
 今月5日の「新年名刺交換会」で富塚市長が、「管理者として陳謝」を表明したのも、そういう状況を受けてのことだと思います。

 こうした中で行われた今回の申し入れは、その模様が新聞各紙でも報道され、その後私に「市の態度はおかしい」「市議団の主張に賛成する」などの、共感と激励の声が寄せられました。

 党市議団は、市民の健康づくりと子どもの健全育成、市民スポーツの振興をめざして、これからも取り組みを継続していく考えです。


市緊急経済対策本部設置されるー党市議団申し入れ実る

2009年01月08日 | 市政全般
 1月7日(水)11時過ぎ、「鶴岡市緊急経済対策本部」が設置されたことが、市会議員宛にファックスで送られてきました。
 
 趣旨は、「世界的な経済情勢の変化に伴う経済・雇用環境の悪化に対応し、雇用の創出、失業者の生活支援などに迅速に取り組むため」とあり、

 内容は、
 1)短期的な雇用対策 
  ①国・県制度を活用した雇用創出
  ②関係機関と連携した業況把握と求人要請
 2)離職者等の生活支援
  ①相談窓口の設置
  ②市民生活の支援
 3)中小企業経営支援
  ①長期安定資金Ⅱの緊急経営安定資金枠の拡大
  ②市公金支払い事務の迅速化
 4)その他必要な事項
  ①情報収集
  ②広報
  ③国等への要望
  ④中長期的な雇用促進対策の検討            
 等となっています。

 昨年末の党市議団の要請の7つのポイントは、まずまず反映した内容になっています。(以下、再掲載)
 1 対策本部(仮称)を設置し、ハローワーク、監督署・商工会等との連携強化を図る。
 2 実態を調査する。
 3 主要企業に要請する。
 4 相談窓口を設置する。特に生活保護等各種制度を活用・検討して生活支援を図る。 
 5 公共事業、臨時雇用など前倒し発注と増額を図ること。
 6 中小企業に対する相談活動と支援。
 7 国への働きかけ。

 ただし、「銀行が社会的役割を自覚して、中小商工業者への貸し出しに全力を  尽くすよう要請する」という点は、特に触れられていません。
 そのことも含めて、「市長が先頭に立つ」という構えで全力を尽くしてもらわなければなりません。

 

ずいぶん変わったもんだ・・。~西高卒業30周年同級会~

2009年01月05日 | よろず

 2008年度が県立鶴岡西高校を卒業して30年目に当たりますので、同級会をおこないました。
 当時の5つのクラスそれぞれから何人か実行委員になってもらって、昨年夏頃から準備し、1月3日(土)に開催したものです。

 参加者は60名と、全体の4分の1強というところでしたが、正月中と忙しい日程にも関わらず集まってくれた方々だけに、懐かしい思い出や30年の月日を語り合って大いに盛り上がりました。

 歳も歳だけに大病を患った人もあり、亡くなった人の話も出ました。
 長年勤めた会社にリストラされてしまった人、町の商店を苦労して経営している人もいました。

 「小泉内閣以来の政治には頭に来た!」というように、政治への怒りも聞かれました。30年振りに会った場で出てくる訳ですから、その方の怒りも強いのでしょうし、そういう話が当たり前の社会になっているという感を改めて強くしました。
 あの頃、希望を抱いて社会に出ていった仲間の姿を思い出し、こんなに酷い目に遭わせた政治への怒りがますます沸いてきました。

 一方、「おじいちゃん」「おばあちゃん」になってニコニコしている人がいたり、当時「悪かった」連中が誘い合って来てくれて、堅実に働いている話を聞かせてくれたりしたことは大変うれしいことでした。
 「髪型」、体重、体力などがずいぶん変わってしまった話も、みんな一緒なので心から笑い合えるのが同級会の楽しいところです。

 先生方も来て下さいましたが、思えば当時の先生方は今の私たちよりよっぽど年下だったのに、記憶に残る当時の姿に今でも頭が上がらないように感じられるのは不思議なことです。「恩師」と呼ぶ所以でしょう。

 私は、最初に主催者あいさつをさせてもらいましたが、後はみんなと一緒に大いに楽しみ、二次会、三次会と流れていきました。
 当時、好ましく思っていた女の子(今では「子」ではありません)とちゃっかり肩を組んだ写真も撮らせてもらいました。ハハハ。

 ああ楽しかった。


新春街頭宣伝

2009年01月02日 | 活動報告

 1月2日午前、笹山県議と加藤市議と三人で今年一発目の街頭宣伝をおこないました。(三浦市議は長谷川地区委員長と前日おこなってます)。

 朝出発した時はマアマアの天気のようでしたが、最初の場所の旧櫛引地区のヤマザワ前に着く頃には、この時期の鶴岡らしくプップと吹いていました。
 それから昼近くまで、一人が司会をして一人が主にしゃべってという形で、場所によって交代しておこないました。

 私は、
 国の政治では、雇用問題・社会保障の問題点などを挙げて、大企業本位・アメリカいいなりの政治からの転換が今こそ求められていることを訴えました。
 市政の問題では、医療・介護や子育て・教育などに触れながら、国言いなりで市民に痛みを押しつける市政を告発、オール与党議会の中で、市民の目線で市政を質していく仕事、市民の切実な要求を議会で取り上げていく仕事、に引き続き全力を挙げる決意などを述べました。

 5分もしゃべると口が回らなくなってくるので、話は短めで、まず、年明け早々から市民の皆さんへ姿で決意をお示しするという積もりの行動でしたが、車の中から会釈・手振りをして下さる方もたくさんあって、なかなか良い感じでした。




   


2009年、大地を踏みしめて前へ

2009年01月01日 | 政治全般

 2009年は、昨年末に「派遣切り」「期間工切り」で仕事を追われた労働者が街に溢れ出すとともに、日本中の中小商工業者が深刻な金融・経済危機でやっとの思いで年を越す、或いは年を越せず行き詰まる、そういう中で迎えた、大変な年明けとなりました。

 首相が言っている「百年に一度の危機」という表現がどの程度の考察に基づくものかはわかりませんが、「カジノ資本主義」などと呼ばれるにまで至った資本主義の世界的な行き詰まりの表れとして、一過性ではない構造的なものであり、小手先の対応で乗り切れるようなものでは無いと思われます。
 同時に、特に日本に於いては、極端なアメリカ追随と大企業本位の経済によって、経済構造も外需依存の脆弱なものになっているとともに、困難な中で労働者・国民を支える社会保障もまた「先進国」のレベルからかけ離れているという状況が、「危機」を非常に深刻なものにしています。

 昨年の活動の中でも、生活の困難に苦しむ多くの市民の方と出会ってきました。

 長年勤めた会社の倒産でローンが払えなくなり、家を手放す人
 生活保護を受けていたが、奥さんの施設入所で「保護打ち切り」をほのめかされて困っていた老夫婦
 国保料が払えないために短期保険証を渡され、3ヶ月おきの更新時の「納付催促」に頭を抱える人
 サラ金からの過大な返済に一年中追われて、まともな思考すらできなくなっている人
 離婚した相手方から不当な借金返済を迫られている母子家庭の母親
 生活能力が無いのに頼る人も無く、サラ金に食い物にされ、周囲からも厄介者扱いされる知的障がい者の夫婦
 経済的に困難な両親を助けて働いてきて、低賃金のために結婚に踏み切ることもできないでいる若者
 上京して20数年働いてきた会社から簡単にクビにされ、50才に手の届く年になって鶴岡に戻ってきた人
 etc.・・

 派遣労働者など低所得、障がい、母子家庭、病気などなど、多くの方は困難を抱える、社会的弱者です。

 この10年余り、「『規制』を無くすれば世の中が良くなる」「医療も教育も『自己責任』」などと、国民生活を守るために築かれてきた制度を次々と破壊してきた、「新自由主義」の政治が、庶民の暮らしに大変な苦しみをもたらしてきました。
 その中で、弱者はまともに暮らしていくことすらできない社会になっているということです。

 またこの間、アメリカのイラク侵略戦争に率先して協力し、戦後初めて戦場に自衛隊を派遣するなど、大きく「面舵」を切った日本の外交も厳しい目にさらされています。
 世界では、東南アジア友好協力条約の広がり、中南米・カリブ海諸国機構の動きなど、「アメリカの覇権主義の終焉」と言える巨大な平和の流れが発展しています。
 こうした中で依然として「日米同盟重視」などと言って、自衛隊海外派兵を強化し、米軍再編に巨額の金を差し出す自公政権の政治は、世界の流れにも取り残されたものとなりつつあります。

 昨年は、悪政に対する社会的な反撃が大きく進んだ年でもありました。
 「派遣切り」、増税、後期高齢者医療制度、介護切り捨て、憲法九条擁護、などなど、広範な分野でのたたかいがマスコミでもかなり報道されるほどに発展しました。 
 そして多くのたたかいが、日本共産党員が中心となったり、党と共同したりするものであったことも目を見張ることでした。

 こうした中で、日本共産党に対する期待も高まりつつあることを私の身の回りでも実感します。
 自公政権への批判が空前の高まりを見せる割には、民主党に対する期待はそれほど広がっていないようですが、それは、同党が自公政治の中身を切り替える路線を持ち合わせていないことを国民が見抜いているからに他なりません。

 資本主義の構造的な行き詰まり、世界の政治の急速な発展の時代に、時代の要請に応える日本の進路を指し示す政党が求められています。

 今年鶴岡では、山形県知事選挙、衆議院総選挙、鶴岡市長・市議会議員選挙と、4つの選挙がたたかわれます。
 鶴岡の新しい進路を選択する歴史的な年になる可能性のある年です。


 人間を大事にする社会をつくるという理念を腹に据え、弱者としっかり連帯する、暖かいたたかいを、着実に、そして大きく発展させる年にしていくために、今年も全力を挙げていく決意です。

 そう、大地を踏みしめて力強く前に進む牛のイメージで。