セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

奈良町のカフェ キャラメル

2019年04月30日 | +奈良

大和郡山から奈良にもどって... 奈良町の裏通りにあるこじんまりとしたカフェ、キャラメル (Karamell) でひと休みしました。

町家の建物をリノベートした、素朴な雰囲気のカフェ。知らないと通り過ぎてしまいそうな小さなお店ですが、SNSでこちらを知って気になっていました。

手前はテーブル席、奥はお座敷となっています。私たちは一番奥のお座敷席に落ち着きました。鹿の形の本棚には小さな子ども向けの絵本が並んでいて、ファミリーフレンドリーな雰囲気です。

お座敷のカウンター席には手編みの敷物。白木の棚にセンスよく並べた雑貨も、温かみがあってすてきです。

メニューとなっているチェックのアルバムを見ると、スイーツのセットがいろいろあって、どれもおいしそう。迷いに迷ってようやく選びました。

こちらは、シェーンブルントルテのセットです。フルーツと、フランボワーズのソルベ、桜のマカロンがついています。キャラメルクリームを重ねたケーキは濃厚で本格的なおいしさでした。

私は鹿さんのクッキーに惹かれて、ダークチェリーチーズケーキのセットをいただきました。フルーツと、キャラメルのアイスクリーム、桜のマカロンがついています。

鹿さんのクッキーをアップで。シルエットがなんとも愛らしいですね。しっとりさわやかなチーズケーキも絶品でした。いっしょにいただく紅茶もほっとするおいしさで、一日の疲れが和らぎました。

コメント (4)

大和郡山城址の桜

2019年04月29日 | +奈良

京都・奈良旅行記の続きです。

菊水楼でお昼をいただいた後は、近鉄に乗って奈良市の隣の大和郡山市を訪れました。ここにはかつて郡山城というお城があり、復元された城跡が桜の名所となっています。私たちが訪れた時は、ちょうど桜の開花に合わせて「お城まつり」が開催されていました。

桜はまだ3~5分咲きといったところでしたが、屋台がずらりと並び、地元の人たちで賑わっていました。豊臣秀吉の時代に、秀吉の実弟 豊臣秀長の百万石の居城があった場所ですが、どこかのんびりとした雰囲気があって、桜も優しく感じられました。

修復・整備され、平成29年から公開されている天守台。

小雨がぱらつくあいにくのお天気でしたが、城内から遠く奈良盆地の風景が見渡せました。

愛らしい桜の花。

修復された追手向櫓。

天守台からも目を引いた城址会館は明治の建築。奈良ホテルと同年代に建てられ、外は和風、中は洋風の造りとなっています。もとは県立図書館として建築されたものですが、今は市の教育施設となっているそうです。

お濠の周りをぐるりと歩いてみました。

お濠もどことなく、のどかで素朴な雰囲気でした。

お城と桜はよく合いますね。

コメント (2)

菊水楼 :奈良随一の老舗料亭

2019年04月26日 | +奈良

街中にもどって、この日泊まるお宿に荷物を預けると、氷室神社のしだれ桜がちょうど見ごろですよ、と教えてくださったので足を運んでみました。

創建710年。平城京に氷を納めていたという由緒ある神社です。こじんまりとした神社で、境内は観光客でごったがえしていましたが、美しい桜を間近に見ることができました。

桜の木の下にいた鹿さん。神の使いといった佇まいに、思わずパチリ。

この日も奈良公園は鹿たちがそこここにいて、旅行者たちを楽しませていました。私たちも、お宿でいただいた鹿せんべいをあげて、しばし鹿と戯れました。おせんべいを見ると近づいてきて、”ちょうだい” とお辞儀をします。手を広げて ”もう、おしまい” のポーズをすると、物分かりよく、す~っと離れていきます。人間のことばがわかるなんてすごいですね。

お昼は、奈良随一の老舗料亭「菊水楼」さんでいただきました。創業明治24年。120年の歴史があり、政財界の名士が文豪に愛されてきました。昨年の秋に、興福寺貫主の多川俊映さんが日経・私の履歴書の中で触れられているのを読んで、今回是非訪れたいと思っていました。

和食・洋食・鰻の3つのレストランがあり、私たちは和食のダイニングを予約していました。

入り口には、華やかな桜のお着物と鹿の置物が飾られていました。

ダイニングは落ち着いた雰囲気の中、カジュアルにお食事が楽しめますが、私たちのような旅行者の他、お祝いで集まっているご家族も何組かいらっしゃいました。籠に入った季節のお弁当膳をいただきました。

最初に運ばれてきた玉子豆腐。上には筍と木の芽。名前は忘れましたが、奈良の冷酒も少しいただきました。

籠に入った愛らしいお弁当。焼き物、椀物、揚げ物、煮物、お造りなど。おひたしひとつとっても繊細な味付け、包丁使いで、五感に優しく響きます。

豆皿もかわいらしくて、お雛遊びのようです。伝統のお味を堪能しました。

小鹿と遊ぶ子どもたちがかわいくて、思わずパチリ。

コメント (6)

奈良の美しいスターバックスと少年刑務所

2019年04月24日 | +奈良

またもや旅行者があまり行かない場所で恐縮ですが...

翌日の朝はホテルで朝食を食べずに、市中心部から歩いて20分くらいのところにある、スターバックス 奈良鴻ノ池運動公園店を訪れました。スターバックスが展開する、リージョナル ランドマーク ストアのひとつで、世界で一番美しいスタバと言われている富山環水公園店にも少し似ているような...

大きな池に面していて、シンプルでシックな外観が目を引きます。

窓が大きくて眺めがよく、中も広々としていて心地よい空間でした。旅行者というよりは、地元の方が車でやってくる憩いの場所となっているようです。朝早かったのでまだ人はそれほど多くありませんでしたが、サンドウィッチがケースにたくさん入っていて、週末のお昼はきっと混むのだろうな、とうかがえました。

季節限定のサクラドーナツと、店舗限定のアメリカンスコーン ダブルチョコ&オレンジを、息子とシェアしていただきました。オレンジとチョコの組み合わせがおいしかった。外のテラスも広々していて、キャンプ気分が味わえそうです。

***

この後、スタバから歩いて15分ほどのところにある旧奈良少年刑務所を訪れました。

住宅街に突如現れる、重厚な赤レンガ造りの建物に圧倒されます。”明治の五大監獄” のひとつで、1908年に竣工されました。設計は山下啓次郎氏。老朽化のため、2017年に少年刑務所としての役割を終えましたが、耐震工事後、2021年に星野リゾートのホテルとしてオープンすることが決まっています。(朝日新聞)

現在は閉鎖されていますが、ロマネスク様式の正門の隙間から、正面に見える庁舎をのぞいてみました。この背後に放射状に5つの収容棟が続いています。

どういうホテルになるのか気になるところ。個人的には、全部を客室にするのではなく、一部を文化遺産として残して、見学できるようにして欲しいです。

塀の外にも、美しい桜が咲いていました。

***

ところで少し前に関西方面で話題になっていた奈良の観光ポスター

外国人旅行者の増えている奈良ですが、大阪や京都に宿泊して、奈良は日帰りで訪れるという観光客が多いそうです。奈良には大きな繁華街がなく、夜が早いことが理由かな?と思いますが、そこが奈良のいいところなんですけどね...。

近年中にホテルの建設がいくつか予定されているようで、これまでにない賑わいになってくるかもしれません。経済が活気づくのはうれしいですが、騒がしくなるのがちょっと心配です。

コメント (8)

麺屋NOROMA

2019年04月22日 | +奈良

だいぶ間が空いてしまいましたが^^; 京都・奈良旅行記の続きです。

京都・醍醐寺でしだれ桜を堪能したあとは、地下鉄とJRを乗り継いで、この日の宿泊地、奈良に向かいました。息子の仕事が終わったら合流することになっていたので、それまでゆっくりホテルでくつろぎながら連絡を待ちました。

夜7時半に駅で待ち合わせて夕食に向かった先は、ラーメン大好きの息子が ”奈良で一番おいしい” と太鼓判を押す「麺屋NOROMA」さんです。今回の旅行中、連れて行きたいと言っていたお店のひとつです。

JR奈良駅から南に歩いて20分ほどの幹線道路沿いにあり、旅行者はめったに行かない場所だと思いますが、遠くからわざわざやってくる人たちもいて、いつも長い行列ができているそうです。この日は金曜日の夜にも関わらず、私たちの前に一組待っているだけで、息子もめずらしい...と驚いていました。ほどなく中に入れました。

まずはビールと餃子で、再会を祝して乾杯。

私と夫は、お店の看板メニューの ”鶏そば” をいただきました。こちらのスープは鶏白湯。豚骨のこってりスープがやや苦手は私には、あっさりしながらも深みのあるスープがとてもおいしかったです。そしてレアチャーシューとよばれる叉焼は、ほろりと崩れるほどに柔らかく、厚みがあって食べ応えがありました。

圧力鍋で作っているのかな?と想像しましたが、今世界中で流行している ”低温調理法” で作られているようです。いくつも賞を取っているというのが納得の、おいしいラーメンでした。

息子はふつうの鶏そばに、味玉や炙り叉焼など、いろいろ追加していました。すごいボリュームですね。@@ あまり奈良らしくないスタートですが、息子のふだんの生活の一端を見ることができて、楽しい夜になりました。

コメント (2)

遊 中川 本店 &茶論 奈良町店

2018年11月06日 | +奈良

三輪山から奈良にもどって、旅の最後に奈良町の「遊 中川 本店」に入っている喫茶「茶論」(さろん)でお茶の時間をすごしました。

「遊 中川」は中川政七商店の中の、主に布製品を扱う和雑貨のブランド。中川政七商店は、享保元年(1716年)に奈良に創業した奈良晒とよばれる麻織物の問屋さんですが、2008年に跡を継いだ13代社長がビジネス感覚に優れた方で、問屋業から生活雑貨の小売業へと業務転換を図り、今では全国展開する人気のお店となりました。

奈良町の本店は、古い商家の風格を残しつつ、洗練されたシックな空間でした。平日に一度訪れたときに、奥に喫茶があるとうかがっていたので、再び足を運んでみました。

喫茶はテーブル席がいくつかある他は、お座敷となっていて、廊下をはさんでこじんまりとしたお庭が見渡せました。こちらでは喫茶の他にお茶室があり、茶道の教室も開かれているようです。

襖にはお店のトレードマークにもなっている鹿さんが描かれていました。お座敷にあわせて古びた絵に見えましたが、ひょっとしたら新しく描かれたものかも?しれません。

私は抹茶ラテをいただきました。濃茶のおいしさが体にしみわたります。鹿の浮彫のついた小さなお干菓子とともに。

フレンチプレスで淹れるコーヒー。

これは抹茶のアフォガード。

温かい濃茶と冷たいアイスクリームとのコンビネーションがたまりません。

お座敷からお店の様子が見渡せます。問屋さんの時の名残りの造りなのでしょうね。

おみやげは平日に来た時に、ほとんどこちらでまとめ買いしました。中川さんは都内にいくつもお店がありますが、これは奈良限定ですよ、とお店の方に上手に勧められ、ついいろいろと買ってしまいました。左奥の缶に入っているのは人間用の鹿せんべいです。^^ 人に差し上げるのにいくつかまとめて購入しました。

奈良旅行記はこれで終わります。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。

コメント (4)

小説「奔馬」の舞台 三輪山へ

2018年11月04日 | +奈良

朝から気持ちよく晴れた最終日、三島由紀夫の小説「奔馬」(ほんば)の舞台となった三輪山に登ってみようと思い立ちました。いつか機会があったら訪れたいと、長らく心の中で温めていた場所です。(三島由紀夫「奔馬」の感想

三輪山は大神(おおみわ)神社のご神体で、山そのものが信仰の対象となっています。そのため入山に際しては、撮影、飲食、トイレ、木の伐採すべてNGと厳しい約束事があるようです。ちょっぴりドキドキしながら、まずは大神神社をめざしました。

大神神社は、JR奈良駅から桜井線に乗って30分弱、三輪駅から歩いて10分のところにあります。小さな駅ですが、この日は大神神社で大きな祭事が営まれていて、屋台が並び、おおぜいの参拝客でにぎわっていました。それでも二の鳥居から参道に入ると、うっそうとした杜に厳かな空気を感じました。

大神神社の境内の奥まったところに、荒魂(あらたま)を祀る狭井(さい)神社があり、三輪山の登拝口は、狭井神社の境内にあります。入山する前には禰宜(ねぎ)の方から注意・説明を受け、登拝申込書を出さなければなりません。

山登りをする物好きがそうそういるとは思わなかったので^^ もっとひっそりとした神秘的な空間を想像していましたが、登拝者がおおぜいいてびっくりしました。といっても「奔馬」とは関係なく、昨今ここはパワースポットとして人気を集めているようです。

***

入山中は撮影禁止で写真がないので、私の下手な説明でご容赦を...。三輪山は、頂上にあたる奥津磐座(おくついわくら)まで片道1時間半の道のりです。それほど急ではありませんが、ぬかるみや滑りやすい場所もあるので、神社にある杖を借りると歩きやすいかと思います。神の山ということで、裸足で登っている方も結構いらして驚きました。

途中の中津磐座(なかついわくら)までは沢や滝があり、せせらぎを聴きながら楽しく登れましたが、後半はやや退屈するかもしれません。でも緑の木々に包まれながら、高みを目指して無心に登ることは、なかなか得難い経験でもありました。

山道の途中に、三光の滝があります。小説の中で狂言回しをつとめる本多が、亡くなった親友 清顕の生まれ変わりを見つけるドラマティックな場面です。ベニヤ板でできた粗末な脱衣所があるだけの場所ですが、「また会おう。滝の下で」という台詞とともに鳥肌が立ったことを思い出しました。

三輪山に登った後に、大神神社を参拝しました。日本最古といわれる由緒ある神社です。小説ではここで剣道大会が開催され、上司の代理で来賓として出席した本多は、ここで本作の主人公である凛々しい少年剣士 飯沼勲に出会います。

さて...三輪といったら三輪そうめん。大神神社の二の鳥居のすぐそばにある そうめん処 森正 (もりしょう)さんでお昼をいただくことにしました。堂々と風格のある門構えが目を引きます。麻の暖簾をくぐって中に入ると、よしずが掛けられ、玉砂利を敷き詰めたお庭で食事ができるよう設えてありました。重厚な旧家の風情を楽しみつつ、ほっと人心地着きました。

そして氷できゅっと締めた冷やしそうめんのおいしいこと! 生き返りました。こちらでは、同じく奈良名物の柿の葉寿司もいただけます。

【関連記事】
「潮騒」の舞台 神島 (2009.5)
「氷壁」の舞台 上高地・徳沢小屋 (2009.8)
「春の雪」の舞台 鎌倉文学館 (2011.11)
「獣の戯れ」の舞台 黄金崎 (2014.1)
「ゼロの焦点」の舞台 ヤセの断崖 (2016.8)

コメント (4)

若草山ハイキング

2018年11月01日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

法隆寺から奈良にもどって、午後は奈良公園に隣接する若草山に登ってみることにしました。標高342m。山というより丘とよびたくなるような、片道50分ほどで登れるなだらかな芝生の山です。

若草山は菅笠を3つ重ねたような形をしていることから三笠山という別名があります。といっても、万葉集に歌われている三笠山は、春日山のことを指しているそうです。ややこしいですが現在は 若草山=三笠山、春日山=御蓋山 と書いて区別されています。

奈良公園の中を通って、若草山の登山口へと向かいます。奈良公園にはこの日も鹿がいっぱいいて、観光客たちを喜ばせていました。凛々しい若鹿の姿に思わずパチリ。ハートのおしりもかわいいな。

若草山に登るには、南・北2つのゲートがあります。開山期間は3~12月で、入山料がかかります。(詳細コチラ) 私たちは北ゲートから入りました。青い空に緑の芝生がきれい~♪ ピクニックが気持ちよさそうです。

北ゲートからの道はこんな感じ。舗装はされていませんが、丸太の階段がついていて上りやすい。少し急なところもありますが、和服に草履の外国人の方も上っていましたよ。この階段を上りきると...

一重目の頂上に着きます。広場のようになっていて、奈良公園から遠く奈良盆地まで見渡せました。

ここにも鹿の姿がそこここに。思わず寝転びたくなるような美しい芝生ですが、落とし物があるのでご注意を。(^_-)-☆

私だけさらに二重目、三重目の頂上まで上ってみました。美しい奈良盆地の眺めです。山裾に広がっている広大な緑は、春日大社の杜です。

再び家族が待つ一重目の頂上にもどりました。日が陰り始めると、鹿が一匹、また一匹と何かに導かれるように広場を離れていきました。どこに行くんだろう?と後について、南ゲートへのルートを歩いていくと...

途中で、山の上から、山の下から続々と鹿が集まってくる場所がありました。どうやらここが鹿たちのねぐらとなっているようです。

中には立派なツノをもつ鹿さんも。

南ゲートへの道は石畳に整備されていて歩きやすかったです。陽当たりがいいので鹿たちもこちらのルートが好きみたい?

南ゲートに着きました。山裾の芝生にもいつの間にかたくさんの鹿が集まっていました。この鹿さんたちはここがねぐらになっているのかな? 穏やかで平和な風景でした。

追記: ところで、これだけの美しい広大な芝生をどうやって維持しているのだろう?と思ったら、毎年1月に若草山では山焼きを行っているそうです。なるほど! あとは鹿さんたちが食べてくれることが、自然と芝刈りになっているのでしょうね。(^_-)-☆

コメント (2)

法隆寺 :世界最古の木造建築

2018年10月28日 | +奈良

この日は朝から、法隆寺を訪れました。法隆寺は、奈良から少し離れた斑鳩(いかるが)という場所にあります。JR奈良駅から法隆寺駅まで電車で11分。駅のまわりに古都の趣はなく、ほんとうにここに法隆寺があるのかしら?と不安になるほど。幹線道路をてくてく20分ほど歩くとようやく参道が見えてきました。

法隆寺は飛鳥時代の姿を今に伝える世界最古の木造建築で、推古15年(607年)、聖徳太子と推古天皇によって創建されたと伝えられています。広大な境内は、金堂・五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍、大きく2つから構成されます。

まずは西院伽藍から入りました。写真は、法隆寺のご本尊が安置されている金堂です。釈迦如来像、薬師如来像、阿弥陀如来像が安置されています。その後ろの修理中の建物は中門。中には金剛力士像が安置されているそうです。

金堂の隣りにそびえる五重塔。世界最古のものです。

金堂と五重塔の奥に大講堂。屋根の先がきゅっと上がっているところが中国っぽい。

西院伽藍の東西にそれぞれ奥に細長い建物があります。これらは僧侶たちの住居だったところで、僧房とよばれています。写真は東の聖霊院。中には聖徳太子の尊像が安置されているそうです。

西院伽藍を見学したあとは、宝物が保存されている大宝蔵院を見学しました。歴史の教科書でもおなじみの、百済観音像や玉虫厨子を見て感激しました。

西院伽藍と東院伽藍をつなぐ参道に、趣のある風景を見つけてパチリ。参道に沿って桜の木が植えられていました。

法隆寺といえば、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」が知られていますね。境内の鏡池の傍らにこの句の句碑があるとあとから知り、見逃してしまって残念でした。ところでWikipediaによると、子規が柿を食べながら聞いたのは実際には東大寺の鐘だったとか。翌日に訪れた法隆寺とあわせて作ったフィクションの句と考えられているそうです。

東院伽藍の中央にある夢殿。係の人がここから撮るといいよと場所を教えてくれました。八角円堂の美しい建物で、中央に聖徳太子等身の救世観音像が安置されています。

最後に、拝観コースからはずれたところにある西円堂を訪れました。小高い丘にあってこじんまりと趣がありました。

コメント (6)

登大路ホテルの野菜たっぷり朝食

2018年10月26日 | +奈良

2日目と3日目は、近鉄奈良駅に近い登大路ホテルに宿泊しました。

こじんまりとしたホテルゆえに、万事にわたって細やかな心遣いが行き届いていて恐縮するほど。でも心地よく、思い出深い滞在となりました。お部屋はシンプルにてシック、広さも十分あり、窓から見える奈良公園の緑が美しかったです。

朝は野菜たっぷりのおいしい朝食をいただきました。

フレッシュジュースを飲んでいると、まもなく生野菜と根菜をふんだんに使った目覚ましサラダが運ばれてきました。写真は3人分です。

1人分ずつお皿に取り分け、3種のドレッシングから好きなものをかけていただきました。彩りも美しく生き返るようです。文字通り目が覚めました。

ヨーグルトと、ハーブティで煮たプルーン。

パンの盛合せ。このほかにトーストがありました。

メインのお料理は、和洋の3種類から選びます。私は”8種野菜と奈良の卵のブレゼ”にしました。細かく刻んだ野菜をスチームして上にポーチドエッグをのせたお料理です。黄身をくずして野菜にからませながらいただきました。

奈良名物の”大和の茶粥”。こちらではほうじ茶仕立てとなっていました。焼魚、お味噌汁、香の物がつきます。

卵料理を好きなスタイルで。これは中がとろとろのふわふわオムレツです。肉類はハム・ソーセージ・ベーコンをお好みで。

私は2日目は軽くしたかったので、「君の名前で僕を呼んで」に出てきた半熟卵にしてもらいました。ゆで時間は4分。アーミー・ハマーがやっていたように、スプーンの背でコツコツたたいて殻を割り、スプーンですくっていただきました。

最後はコーヒーとフルーツ。奥の小さいキューブは一口サイズのタルトタタンです。2日目はこれが一口サイズのアップルパイになっていました。朝からたっぷりいただいて、エネルギーをチャージしました。

コメント (8)