セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

伊豆・河津町の河津桜

2017年02月20日 | +静岡・愛知

関東に春一番が吹き荒れたこの日、伊豆・河津町に河津桜を見に行きました。

河津桜まつり 公式サイト

東京は朝からいいお天気でしたが、伊豆は”微雨”という微妙な予報。雨が降ったら行先を熱海に変更することにして、とりあえず出発しました。強風で雲の流れが速く、小雨が降ったり止んだりの変わりやすいお天気でしたが、思い切って行ってよかった。華やかで愛らしいピンクの桜並木に圧倒されました。

河津桜は、大島桜と寒緋桜の自然交雑種と推定され、60年前に苗が発見されました。発見した方のお家の庭には、今も原木が保存されています。河津川の河口から川に沿って、約3㎞にわたって続く桜並木は圧巻でしたが、ほかにも家々の敷地や里山など、あちらこちらで河津桜を目にし、町のシンボルとなっていることを実感しました。

駅の近くはやや混雑していましたが、離れるにしたがって人がまばらになり、ゆったり散策できました。ソメイヨシノよりもピンクが濃く、あいにくの曇り空にも負けない存在感がありました。周囲の山々からは水蒸気が立ち上り、薄もやの中、なんとも幻想的な風景でした。

いかにも”ふるさと”といった雰囲気の、のどかな風景に心がなごみます。

ソメイヨシノははかなく幽玄な美しさがありますが、河津桜の美しさは例えるならば、健やかで愛くるしいお姫様といった感じでしょうか。花期が約1ヵ月と長く、しばらく楽しめるのもうれしい。今後は各地に植えられて、ますます人気が高まるような気がします。

峰小橋まで歩いて折り返しましたが、ここまで歩く人はほとんどいなくて、この風景を独り占めでした。帰りは川の反対側をぶらぶらと...。桜のお菓子や(隣の稲取の名産という)つるし雛など、屋台が並んでにぎやかでした。

コメント (4)