三渓園で梅を観たあとは、山下公園前のホテルニューグランドに移動して、少し遅めお昼をいただきました。外国人向けホテルとして長い歴史をもち、戦後まもなくGHQ将校の宿舎として接収されたニューグランドは、開業当初から日本の洋食文化を先導してきました。
中でも「ナポリタン」「ドリア」「プリンアラモード」はニューグランド発祥のお料理として知られています。ホテル1階のコーヒーハウス、ザ・カフェで当時の様子に思いを馳せながら、これらの名物料理をいただきました。
シーフード ドリア。初代料理長を務めたサリー・ワイル氏が、体調を崩した外国人客から「何かのど越しのよいものを」と要望され、即興で考案したお料理だそうです。バターライスに海老のクリーム煮をのせ、グラタンソースをかけてオーブンで焼いたお料理です。
カロリーを気にしてふだんはなかなか食べませんが、久しぶりにいただくドリアはとってもおいしかったです。バターライスとグラタンがみごとに調和し、シーフードのまろやかさが引き立ちました。
スパゲティ ナポリタン。2代目総料理長 入江茂忠氏が、GHQ接収時代、米兵たちがスパゲティに塩こしょう、ケチャップを和えて食べているのを見て、ホテルで出すのにふさわしく、アレンジを加えて作りました。トマトソースのさわやかな酸味。お味は本格的ながら、厚切りハムとマッシュルームというシンプルな組み合わせにノスタルジーを感じました。
プリン・ア・ラ・モード。GHQ時代、アメリカ人将校夫人たちを喜ばせるために、当時のパティシエが考案しました。将校夫人たちは見た目が華やかでボリュームのあるデザートを好んだので、プリンにアイスクリーム、アメリカから送られてきた缶詰の果物を組み合わせたそうです。コルトンディッシュというこの器は、今も使われています。
クラシックな2階ロビー
1階廊下には、ゆかりの品々や資料、写真などが展示されています。
ヨーロッパ調の明るい中庭
帰る頃には、港から5時を知らせる時報の汽笛が聞こえてきて、ロマンティックな気分を満喫しました。
前は何度も通ったことありますが、入ったことなかったです~中はこんなに素敵なのですね!
ロビーも重厚ですし、中庭もとっても素敵!!
ドリアはそんないきさつがあったのですか?
確かに喉ごしは良さそうですが、体調崩している時には少しモタレそう(笑)
いつも思うのですが欧米人のお年寄りや病人って食べ物どうしているのかしらne・・・?
このホテルは泊まったことは一度もないんですが、横浜に遊びにいくとよくここに入りました。友達が飛鳥という船の乗務員で、陸に上がれるときはここで待ち合わせをしたりしました。
まだ結婚する前、家族と階段の下で写真撮った思い出もあります。結婚してからも、オットがこの港の辺りがすきで、子供連れてよくドライブしにいって、このホテルでトイレ借りたりとかしました(笑)
とても懐かしい写真をありがとうございます。
重厚なロビーは映画などでの撮影にもよく使われるようですよ。
ドリア...私も同じことを思いました。^^
私だったら、おかゆやうどんの方がうれしいけど...。
アメリカでは風邪の時にはチキンヌードルスープが定番でした。
日本人のうどんの感覚に近いですね。
飛鳥のお友だちのお話も覚えていますよ。
私にとっても子どもの頃からの懐かしい場所ですが
近いのでかえって宿泊したことがないのです。
このあたりもいろいろ新しいスポットはできていますが
昔からの雰囲気があまり変わっていないのがうれしいです。