最近すっかり劇場に足が遠のいてしまって... NETFLIXで見た恋愛映画3作品の感想です。
とらわれて夏 (Labor Day) 2013
ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリン主演。ロマンスあり人間ドラマあり、スリリングな展開もあってとてもおもしろかったです。主演の2人の演技はさすがの一言で、息子役の少年のデリケートな演技もすばらしく、心に残る作品でした。
離婚してシングルマザーとなったアデル (ケイト) は、無気力に毎日をすごしていましたが、優しい息子のヘンリーは、いつも母を気遣い、寄り添っていました。そこに、逃亡中の脱獄犯フランク (ジョシュ) が入り込み、ひょんなことから匿うことになってしまいます。
最初は恐怖に震えるアデルでしたが、フランクが料理を作ったり、荒れ放題の家を見かねて修繕したりしていく中で、いつしか3人の間に疑似家族のような関係が生まれます。アデルは愛を求めていたし、年頃のヘンリーにはよき父親が必要でした。
そしてフランクもまた、過失から家族を殺めた過去を悔い、アデルたちと人生をやり直したいという希望が芽生えたのだと思います。夏休みが終わり、新学期が始まる日に、フランクとアデルは国境を越えカナダに逃亡する計画を立てますが...。
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料理を作ってみんなで食べる。住居をきちんと整える。そういう当たり前のことがいかに大切か、ということに気づかされました。フランクが作るチリビーンズやピーチパイのなんておいしそうなこと! 作りながらアデルと手が触れるシーンは、なんだかとても官能的でした。
ヘンリーはアデルの幸せを願っていたけれど、逃亡する時に自分は置いていかれると思ったのでしょうね。だから自分も連れていってもらえると知った時はどれほどうれしかったことでしょう。
原題のレイバーデイは9月の第1月曜日で、アメリカではこの日が夏休み最後の日で次の日から新学年がはじまります。フランクが作ってくれたピーチパイが、後日譚に生かされていたのも心憎かったです。
愛しい人からの最後の手紙 (The Last Letter from Your Lover) 2021
記者のエリー (フェリシティ・ジョーンズ) は、資料の中から偶然見つけた古いラブレターに興味を持ち、その後の結末を調べ始めます。そこには50年前の若き貴夫人ジェニファー (シェイリーン・ウッドリー) と、新聞記者アンソニーとの禁断の恋がつづられていました...。
フェリシティ・ジョーンズと、シェイリーン・ウッドリーが好きなので、楽しみにしていました。ジェニファーはいわゆる良家の奥様ですが、しょせんは夫のお飾りで、社交の場で自分の意見を言うことさえ許されない。
自由な思想をもったジャーナリストのアンソニーに惹かれたジェニファーは、彼と逢瀬を重ね、やがて彼とともにニューヨークに逃げようとしたところ、自動車事故に遭って記憶喪失になってしまう、という物語。
ありがちなストーリーですし、しょせんは不倫と思ってしまって、あまり共感はできなかったのですが、映画を彩る60年代?頃の雰囲気と、シェイリーン・ウッドリーのゴージャスでクラシックなファッションの数々が楽しめました。
灰 (Kül / Ashes) 2024
トルコといえば、イスタンブールのマーケットがよくアクション映画の舞台になりますが、トルコでふつうに暮らす人たちの映画は、そういえば見たことがないかも、と思って見てみたくなりました。出版社を経営する夫と何不自由のない暮らしをしている妻が
自宅に送られてきた小説の原稿を読んでいくうちに、小説のモデルと思わしき男性を見つけて、彼にのめりこんでしまう...という、これまた不倫の物語でした。正直、彼の魅力がよくわからなかったし、ヒロインの心情にも共感できませんでした。
ただ、トルコの格差社会を垣間見たり、街の様子がわかったり、ロマンスと思って見ていたら実はサスペンスだったりという意外性があって、まあまあ楽しめました。
「とらわれて夏」よかったですよね。
主演の2人の演技がすばらしくて、単なるメロドラマを越えた見応えがありました。
本作ではピーチパイがいい脇役となっていましたね。
アデルとフランクが手を重ねながら生地を練るところなど、なんとも官能的で...
それにしてもたくさんの熟れすぎた桃を前にして、よし!ピーチパイを作ろう!というフランク、いったい何者?!缶詰などのありあわせを使って作るチリビーンズもおいしそうだったし、ひょっとしたらシェフだったのかしら。
ケイト・ウィンスレットはこういうちょっとくずれた感じの女性がすごく上手なんですよね。
本作を見て、ウッディ・アレンの「男と女の観覧車」の彼女を思い出しました。
「とらわれて夏」は私も面白かったです。ぶっちゃけ、観に行く前は斜に構えていたのですが、濃厚な、まるで熟したピーチパイのような時間の流れに身を置くことができました。
そして、やっぱりケイト・ウィンスレットは超色っぽい!一見もっさりしているかのような感じなのに色っぽいのは凄いです。
わお~、四国の旅、室戸岬までいらっしゃったのですね。
ということは徳島は全部回られて、高知に入られたということでしょうか?? すごい!!
なんとなく恋愛映画が続きました。
「とらわれて~」よかったですよ。
ベテラン俳優2人の演技に引き込まれました。
ラストは少々甘めなので、まだ~むさんのお叱りを受けそうですが^^ 私的にはよかったです。
よかったらご覧になってみてください。
引き続き、良いご旅行を♪
瞳さん「とらわれて夏」をご覧になられたのですね!
ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリンの演技がすばらしく
しみじみと心に残る作品でした。
息子がひげそりを買ったり、よその家のお子さんを預かることになったり...
ひょっとしてバレるんじゃないか、とひやひやするシーンもあって、目が離せませんでした。
ケイトはこういうちょっとくずれた感じの役が上手だなーと思います。
ジョシュはほんとうはいい人なのか、実は悪い人なのか、なかなか読めないところもあって、そんなところもどきどきポイントでした。
ピーチパイのエピソードがあんな風につながっていくなんて... エンディングもすてきでしたね。
「愛しい人からの~」は、お話は平凡ですが、リゾート地の雰囲気とかシェイリーンのファッションとかが眼福でした。
シェイリーン、美しい大人の女性になったなーと感慨深かったです。^^
遂に四国の角、室戸岬まで来ました〜
宿でぐったりして早寝早起きの日々ですwww
映画はセレンさんらしいセレクトね~私はどれも未見です。
「とらわれて…」は見たことあるような気がするけど、違う映画だったかな…?
でもこれは見てみたいwa
旅から戻って落ち着いたら配信三昧したいデス!
「とらわれて夏」懐かしいです。
ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリン、素晴らしかったですね。そうでした、少年役の彼の細やかな演技も。
フランクの作るお料理、おいしそうでしたよね。特にピーチパイは印象的でした。
もしや・・・悲しいことに・・・とハラハラした後半でしたが、最後の展開にパイは大きな役割を果たしていたのが嬉しかったです。
「愛しい人からの最後の手紙」未見ですが、私もフェリシティ・ジョーンズと、シェイリーン・ウッドリー好きなので気になります。
どれもマイナーな作品ですが、まあまあ楽しめました。
個人的には特に「とらわれて夏」が気に入りました。
latifaさんはイスタンブールに行かれたことがあるのですね。
東洋と西洋が出会う場所でエキゾチックなイメージがあって
私もいつか行ってみたいと思っている場所のひとつです。
この映画自体はそれほどレベルの高いものではないけれど
トルコの富裕層の女性と、貧しい移民の家具職人
という両方の世界が垣間見れたのが興味深かったです。
あとは登場人物の名前とか、話されていることばの響きとか
あまりなじみのないものだったので、異国情緒を感じて...
そんなところも楽しめました。
強くお勧めはしませんが、機会がありましたら☆
3本とも未見で知らない映画でしたが、最後のトルコ映画は、なんかソソられるなあー。
そうそう、ロケでバザールとかよく使われてますよね。あと、普通の人の日常みたいのも知らないので。
でも、ヒロインには共感出来ないっぽいのね・・・いつか無料で見れる機会があったら見てみます!
私は37年前にイスタンブールにツアーで行った事があるのです。随分変わったんだろうなー。