60代後半で奇跡のピアニストとして見出され、その後世界各地で演奏活動を続けてこられたフジコ・ヘミングさんが、2024年4月21日に92年の生涯を閉じ、永眠されました。5月2日フジコさんの公式ホームページで発表されました。
私のフジコさんとの出会いについては、以前ブログに書いているので再掲いたします。
フジコさんが1999年にNHKのドキュメンタリー番組で紹介され、一夜にして有名になった時、私はアメリカにいてしばらくその熱気を知りませんでした。ところがその後、フジコさんがニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを開くことになり、聴きに行く機会を得たのです。
フジコさんのコンサートは、それまでに聴いたどのピアニストとも違っていました。まずクラシックのコンサートにはめずらしく、プログラムがありません。一曲ずつ、客席の方を向いて曲名を告げ、弾き始めるところは音楽ライブといった感じ。そして客の反応を見て、次の曲を決めていらっしゃるような印象を受けました。
独特の重ね着ファッション。佇まいにただならぬ迫力があり、圧倒されました。演奏も個性的で、曲に自分を近づけるのではなく、曲を自分の世界にぐいっと引き寄せるようなパワーを感じました。
以上 過去記事「フジコ・ヘミングの時間」より
***
そして 5月6日Eテレで、フジコさんを追悼して、フジコさんが脚光を浴びるきっかけとなった1999年放映のドキュメンタリー番組「フジコ~あるピアニストの軌跡~」が再放送され、25年目にしてようやく見ることができました。
下北沢の演劇のお稽古場を改装したというご自宅での日常。ヨーロッパ調のアンティーク家具やインテリア、猫ちゃんたちがごろりと寝転がるお部屋、フリルやレース、ご自身の刺繍を加えたお洋服など、どれもフジコさんのぶれない生き方が感じられ
自分の好きなもの、似合うもの、誰とも違う世界を持ったすごい方だなーと改めて感動しました。これまでの苦難の道を悲観することなく、不運や誰かを恨むことなく、淡々と語るその姿に、ほんとうに強い方だなーと感嘆せずにはいられませんでした。
そして、リストやショパン、ベートーベンなど、ピアノの演奏もすばらしかった。フジコさんのピアノには魂の叫びのようなすごみを感じます。今は天国でピアノを弾いていらっしゃるでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。
そうなんですよ・・・お亡くなりになられましたよね・・・。
うわーー!アメリカでコンサートに行かれた事があるだなんて、すごいわ!!いいなー。
前の記事も拝見しました♪
そのNHKの話題になるきっかけの番組を私も見ていたと思います。それまでは彼女の事全然知らなくて、なにげなく見た番組でしたので・・・
私は勝手に彼女は病弱なのかな・・って思っていましたが、なんのその。その後の精力的な活動、高齢になっても迫力ある演奏は変わらず。
波乱万丈だったけど、晩年は良い人生だったんじゃないかしら。
ラ・カンパネラがやっぱり印象的です。
PS ノルウェーまだ~むさんと行かれたカフェ、とっても素敵ですね!
お食事も凄く洒落ていて美味しそうです☆彡
GW中に飛び込んできたニュースにびっくりしましたが、お亡くなりになったのは4月21日だったのですね。
昨年11月頃まで精力的にコンサート活動を続けてこられていましたが、その後病状のことは亡くなるまで伏せていらしたようです。
カーネギーホールでのコンサートはとても印象深く、心に残るものでした。
夫がチケットを取ってくれたのですが、なんと最前列の真ん中だったのですよ。
1999年のドキュメンタリー番組、この一夜をきっかけに大ブレイクって... テレビの力ってすごいですね。
でもおかげでフジコさんのこれまでの苦難の人生が報われてよかったです。大往生で、亡くなる直前まで大好きなピアノを弾き続けてこられて、おわりよければすべてよし、幸せな人生だったのではないかと思います。
フジコさんのラ・カンパネラは、胸にぐっと迫るものがありますね。
まだ~むさんが選んでくださったカフェは、テラス席が気持ちよく、これからの季節にぴったりの感じでした。お料理もおいしかったです☆
フジコ ヘミングさん、お亡くなりになりましたね。NHKの番組で注目を浴びてあっという間に人気ピアニストになられましたね。
彼女の奏でるピアノの音色は人を惹きつける感じでラ カンパネラに
始まりリスト、ショパンは素晴らしかった記憶があります。何度かコンサートにも行きましたし、彼女は独特な感性の絵を描かれ、その作品の一枚の絵🖼️を我が家に飾っています。
彼女の父親がデートリッヒと友人だったらしくてそのデートリッヒを彼女なりに描かれたちょっと可愛くまた小悪魔的な絵ですが何となく惹かれるものがありました。彼女自身の姿でもあったのかもしれませんね。ブログ興味深く拝見させていただきました(╹◡╹)
とても素晴らしいピアニストだったと思います。
フジコヘミングさんの演奏を直に聞けて、本当に貴重な体験になりましたね。
色々な演奏を聴く機会があるセレンさんが、ぐっと心をつかまれる演奏だったってことで、それだけ素晴らしかったと想像できます。
既成概念にとらわれず、自分の思うままに演奏することが、ある意味本当の「音を楽しむ」音楽なのかも☆
フジコさん、お亡くなりになりましたね。
突然の訃報に驚きました。
michiyoさんもフジコさんのコンサートに行かれたことがあるのですね。
それまでの人生を取り戻すかのように、世界を飛び回って演奏活動を続けていらしたようです。
フジコさんの演奏は、ただならぬ迫力があったように思います。
michiyoさんはフジコさんの絵もお持ちなのですね。
ヨーロッパでの生活が長く、独特のセンスをお持ちのフジコさん。デートリッヒのかもしだす雰囲気にどこか惹かれていらしたのかもしれませんね。
ご冥福をお祈りいたします。
そうですね。日本では当時なかなかチケットが取れなかっただろうと思いますし、間近でフジコさんの音楽に触れる貴重な機会となりました。
魂の叫びともいうべき、迫力ある演奏に圧倒されました。
>既成概念にとらわれず、自分の思うままに演奏することが、ある意味本当の「音を楽しむ」音楽なのかも☆
そうですね。まずはフジコさんご自身が音楽を楽しみ、ご自身を喜ばせること。それが聴く人の心を打つのかもしれません。