「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグによる監督デビュー作。「ブルックリン」のシアーシャ・ローナンが主演し、監督の自伝的要素を盛り込んだ青春映画です。
2002年、カリフォルニア州サクラメント。カトリック系の高校に通うクリスティン(シアーシャ・ローナン)は、大都会ニューヨークの大学への進学を希望していましたが、経済的理由から母親に反対され、成績の方も今ひとつ。閉塞感の中で、親友ジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)に誘われ、いっしょに演劇部に入りますが...。
グレタ・ガーウィグが好きで、シアーシャ・ローナン、ルーカス・ヘッジス、ティモシー・シャラメと、今勢いに乗っている若手実力派俳優たちが出演していることもあって、楽しみにしていた作品です。本作は「フランシス・ハ」のプリクエルともいえる物語で、ガーウィグの高校時代がモチーフとなっています。
「フランシス・ハ」では、ガーウィグ演じる脱力系主人公の、ドジでちょっぴり不器用なキャラクターに不思議な魅力を感じていましたが、本作でシアーシャが演じる主人公クリスティンは、気が強くてしたたかで、時に他者への思いやりに欠け、正直共感できないところも多かったです。
それでも自分がイヤ、家族がイヤ、友達がイヤ、自意識過剰で、自信と劣等感のアンビバレントな感情に苛まれる、この時期特有のあれこれは、遠い昔を思い出しつつ、理解できるような気がしました。
突然解雇されて職を失うも、クリスティンの夢をなんとかかなえてあげたいと応援し、手を尽くしてくれるお父さん。クリスティンとはいつもケンカばかりしていても、心の中では娘の幸せを願っているお母さん。お母さんがつい現実的なことを言ってしまうのは、一家を経済的に支えるという重荷を背負っているからでもあるのでしょうね。
そんな母の苦労を知ってか知らずか、いつもふわふわして、恋に遊びに夢中なクリスティン。日本とは受験制度が違うとはいえ、まったく勉強している様子がないのに、よく合格したなーと思いますが^^ ちょうど9.11の後で、ニューヨークを志望する人が少なかったのも彼女にとってはラッキーでした。
高校を卒業して親元を離れ、念願のニューヨークでの一人暮らし。学生生活をはじめるも、早速酔いつぶれて病院に運ばれるクリスティンにやれやれ...と思いつつ、彼女の学生生活に幸あれと祈らずにはいられませんでした。
この映画良さそうですよね~。
「フランシス・ハ」は未見なのですが、グレタ・ガーウィグ自身の事がベースになっている上で、この作品とつながりがあるんですね?
どちらも見てみたいです。
シアーシャ・ローナンは私は「つぐない」以来見ていないのですが、とても良い女優さんになりましたね~。これからの活躍が楽しみです。
「スコットランド女王メアリー」は絶対に見ます!
「フランシス・ハ」は監督は違うのですが、ガーウィグが脚本に加わっているのですよね。
フランシス~は大学卒業後、本作は高校時代ですが
どちらもガーウィグ自身のことがベースになっているようです。
コメディ要素があって、好みは分かれるかも...ですが
ガーウィグのセンスを感じる作品でしたよ。
シアーシャちゃん...と言ったら失礼かな? いい女優さんになりましたね。
「スコットランド女王メアリー」楽しみですね!
8月には、「つぐない」のイアン・マキューアン原作の「追想」が公開されますが
こちらも気になっています♪
グレタ・ガーウィグの技でしょうか?才能ある女性ですね。
実は「フランシス・ハ」を見た時それほど惹かれなかったのです。こちらの方が断然良いですね。
そうそう高校生を演じたシアーシャ・ローナンの素顔が妖艶で驚きました。
グレタ・ガーウィグ、まだ若いですがセンスのある女性ですよね。
女優としても監督としても魅力を感じます。
本作が彼女の経験をもとにしているとしたら
やはり無理をしてでもニューヨークに行ったことは正解でしたね。
シアーシャちゃんは「ブルックリン」のキャラクターに
重なっているように感じました。^^