昨年来、世田谷区の保育需要は「保育ウォー(保育戦争)」と担当所管
が悲鳴を上げるくらい、入園定員数を増やしても増やしても、待機児は
解消どころかますます増えている状況です。
それは…、「東京一、子育てしやすいまち、世田谷!」と、熊本区長が
謳っていることもあり、「世田谷だったら保育園に入りやすいかも!」と
思う人が増えていることも一因ではないか、と、感じます。
少し前の日経新聞には、「世田谷区はイメージほど子育てしやすくない
ようだ」と書かれていたのですが、そのギャップは何なのか?
おそらく、圧倒的大多数の方が、「子育てしやすい」と聞けば、「保育園
に入りやすい!仕事と子育てが両立できる」というイメージを持つこと
でしょう。
私が思うに、世田谷区というのは、たしかに「子育てに手厚い施策」が
他の自治体よりあると思います。
「子育てステーション」(理由を問わない一時預かりサービス “ほっと
ステイ”)、「おでかけ広場」「子育て広場」「育児相談」、「病児・病後児
保育」、「発育発達相談」、「産後ケアセンター」等々…。
(私も議会で子育て専業の人への支援も!と訴えてきましたし)
中学3年生まで医療費無料、というのは、今では23区に広がりましたが、
世田谷区が始めたことですし、また、平成21年度からは、「体外受精・
顕微授精への支援(補助金)」、「子育て応援特別手当て」(第2子以降
の3.4・5歳の子1人当たり3万6000円、総額6億4800万円)も新たな
施策として挙げられています。
ですから「子育てしやすいまち」というのはある意味本当だと思います。
でも、「子育てしやすいまち」 イコール 「仕事を続けながら子育てが
しやすいまち」ということではないんだろうなぁ、ということです。
不況の影響もあり、保育待機児が増えているのは東京全体の問題で、
けっして世田谷区独自の課題ではありません。
それを受けてか、東京都では、「認証保育所」の条件を緩和し、補助金
も大幅に増やして預け先を増やそうと取り組み始めたようです。
(画像は、今日の日経新聞の記事)
私自身、仕事をしながら子育てをしてきた一人として、やはり、仕事
か子どもかの選択を迫られるのではなく、仕事も子どもも、という人生
が選べるような社会にしたい、と思います。
それには、地方自治体のレベルでいくら頑張っても限界があります。
国全体で、今の状況が改善できるようにしてもらいたい!ものです。
そういう国会議員を選ばなければ!と思います。
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