@人は思わずその環境・絵・印・ものを見ると自然とそれに沿って行動を起こしている。 例えば列を自然につくる「足跡の印」、男性トイレの便器の「的の 印」、エレベータ近くの「鏡」で待ち時間を感じさせないなど無駄無く人間の感性に従って行動している。逆に人を「行動」にさせる、させたくなるような仕掛が今後どんどん増えてくると感じる。そこに望遠鏡・覗き窓があれば人は一度は覗いてみたくなる心境=行動になる。人を動かす工夫は心理的に、人間の自然の行動を利用する、ここにある。人をうまく管理監督できる能力(無駄無く効率的に)もこの力と工夫でうまく会社・組織は回るはずだ。
- 「人を動かすアイデアの作り方」どのようにすれば行動を変化させられるかを知る本
- 「仕掛の3つの要件」
- 公平性=だれも不利益を被らない
- 誘引性=行動が誘われる
- 目的の二重性=仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる
- 「仕掛は行動の選択肢を増やす」=結果的に問題を解決する仕組み
- 行動を変えるときに必要な負担が大きければそれに見合う便益が得られないと行動しない
- 「生活空間の魅力を人に気づかせる」
- 「できる」から「したくなる」が仕掛
- 行動の類似性を利用する
- 投げる・しまう・入れる・当てる・落ちる
- 使い道は・他に似たものは・変えてみたら・多く・小さく・代用・入れ替える・逆にする・組み合わせる
- 「仕掛の原理・トリガ」
- 物理的=感覚(聴覚、視覚、臭覚、味覚、触覚)
- 心理的=挑戦、不協和、ネガティブ、ポジティブ、報酬、自己承認、被視感、社会規範、社会的証明
- 「書類が乱雑、整理整頓ができない」ファイル箱の背表紙に斜めの線を引くとそれを揃えるように置くようになる(同:駐車場の線を描く)
- 「おもちゃのかたずけ」バスケットのネットをおもちゃ箱の上に設置することでシュートしていれることで興味をもつ
- 「大きな口のぬいぐるみ」口におもちゃをいれることで整理できる
- 「ゴミ箱に音(落ちる音と底についた音)をいれる」ゴミをすてると音がなるので興味をもちゴミを捨てるようになる
- 「ゴミの無法地帯」には花壇をつくる
- 「床・地面に足跡マークを入れる」自然とそこに並ぶようになる
- 「お手洗いを綺麗に使う」的(ハエ・炎のマーク)を便器につくると、そこを狙う事になる
- 「運動不足、けど階段はいや」階段にピアノ模様と音が出る仕組みをすると、階段を使い、音をならしたくなる
- 「ゴミをしないようにする」小さな鳥居を設けると、ゴミを捨てづらくなる
- 「望遠鏡を設置」 天王寺の動物園で望遠鏡を設置することで「覗く」を行動にできる
- 「ホームベーカリー」前夜に仕込み、朝出来立てのパンが食べれる
- 「学校の入口をトンネルと通常の門の選択をつくる」子供たちはトンネルから入りたがる選択をする
- 「募金をするとコインが加速する音と的に当てる仕組み」多くのコインをいれて音と的に当てたいがために募金が集まる
- 「梅田百貨店のディスプレイを花壇にし、台をつける」そのまま写真を撮ることもでき、子供を台に乗せて写真をとる
- 「大阪ステーションの階段にトリックアートを描く」写真スポットになり宣伝効果を上げる
- 「三角に曲げたトイレットペーパー」使用量が通常の丸身のものと比較すると30%節約できた
- 「ポスターに匂いをつける」人は嗅ぎたくなる
- 「試食用のポッポコーン」つまみを回すことで試食が出てくる
- 「速度メーター表示」で思わずスピードを緩める、またぴったりのスピードを維持できた人に宝くじを贈るサービスで平均速度が結果的に22%もさがった
- 「食欲減退」にはブルーのサングラスをかける(腐った食べ物)
- 「エレベータロビーに鏡を設置」待ち時間を快適にできる
- 「目のマークをつける」(見られている)ことで盗難が減る
- 「仕掛の発想を見つける方法」
- 子供を観察・通行人の観察
- 「スクリーン効果」スクリーンに突然自分が映る=セルフィー、超解像度の高いカメラで高ズームの連射をする
- 「手ずくりローマの休日・真実の口で手をいれることで消毒させる」
- 「階上のPRには釣り糸でチラシを吊るすと視る」
- 「ドアに取っ手があるとPUSHサインがあっても引いてしまう」
- 宇宙空間では通常のボールペンでは字が書けない、NASAはそのために10年・120億ドルを使い開発した。ロシアは鉛筆を利用。
- 本質を見失っていないかを常に心に留めておくべきである