ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

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自分の幸不幸は比較できない『イワンの馬鹿』(名作から思う事)

2020-05-07 14:40:00 | 人生を「生かす」には
本当に純粋で、素直な人間は「私欲」がない、「欲」が無いから馬鹿にされ、利用されがちだが、人からの「情」は何よりも価値が高いことを知る。人生における幸不幸は予測しがたい、幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからない、だから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない。また、幸不幸を他人と比較することで悲観的になることだけは避けたい。
『イワンの馬鹿』トルストイ (名作の読み返し)
裕福な田舎の百姓家に四人の兄弟姉妹がいた。長男は兵隊のシアン、次男は商売のタラス、3男は馬鹿なイワン、それにツンボでおしのマルタと言う娘が住んでおり長男、次男は外に出て出世、金儲けに成功します。親から財産分与を受けてイワンとマルタは実家の百姓を手伝うことになる。ある日悪魔が集まり兄弟喧嘩をさせるように悪巧みを図るがイワンには通用しない。それはイワンは「馬鹿」だからと言う。それにいつも「いいとも、いいとも」「どうぞいるだけ持っていってください」と純粋で欲のない人柄だった。やがてイワンは庶民から愛され国となる。悪魔たちはどうにかしてイワン(イワン国)を窮地に追いやろうと今度は「金」をたんまり用意して村に行くが村人たちは「金」の効果を知らないばかりか「無用の飾り」として無視、頭で稼ぐ方法も伝授したが誰も見向きもせず悪魔は食べるものが何も買えずくたばる寸前で諦めてしまう。

感受性を豊かにする方法『武蔵野』(名作から思うこと)

2020-05-07 08:16:22 | 人生を「生かす」には
感受性を豊かにする方法、それはここにある自然をじっくり凝視してみること、また今と昔を比較対照して考えて視ることなど「見方・考え方・捉え方次第」で心も身も豊かになる、とある。自然の良さなどは季節を問わず訪れても満足するに違いない。それは自分が自然に対してどんなことを期待し、観て、感じるかによるからだ。桜の季節、春の花見以外に行ってみることでその周りの景観は全く別物で、感じ得るものは全く違った「良さ」を拾い集めることができるのだろう。春夏秋冬、朝昼夕夜、月、雪、風、霧、霜、雨、時雨など自然の豊かさとその中で出会うもの(モノ・虫・鳥・動物・人)は自分の心に必ずや豊かに反映する。 こんな時だから森、林、公園などゆっくり目線を変えて歩くのもいいかもしれない。
『武蔵野』国木田独歩
武蔵野を訪れたことのない作者は、あたかも武蔵野の秋から冬の季節の中に身を置きながら自然の様々な変化、動き、音、匂い、色をこれほど多くを想像し感じ取れるものだろうか。晴天、雨、風、霧、物静けさ、星空、夕暮れ、鳥の鳴き声、落葉林の紅葉、その後の落葉の季節などなど自然に対して「林の奥に座して四顧し、傾聴し、睇視し、沈黙する」とある。武蔵野の景色・美観は随所で満足すると言う、満足さするものがあると言う。文中での「武蔵野」とは現代の東京近郊なのだろうか。「武蔵野」は埼玉・入間郡小手指原古戦場付近を指す