@誰もが一度はある「迷い」に対し「神頼み」する事がある。だがそれは「己の信念」を静観し見直す事だ。自分が何をどうしたら一番いいと思うのか、である。悩みの多くの起因を見つけ出すためにはまず己を診ることからだろう。何が「迷い」を起こし、何をもって「迷い」をなくそうとしているのかが出てくる。そこに必要なものは「反省」であり、それが判ることで人はうまく舵を取れる、と信じたい。
『門』夏目漱石
1組の夫婦の半生物語。夫宗助はズボラで穏やかな性格はいつもギリギリまで何もしないグウタラ、妻およねは恥ずかしがり屋でしとやかな性格は家事一切を無難にこなす働き者で質素な生活でも苦労を感じさせない良妻女房だ。夫婦の悩みは、夫の怠慢な性格から、裕福な父親が亡くなったときに叔父夫婦に親の遺産処理を全て任せてしまい、その結果が何も残ら無かったこと。
妻は三度の妊娠にも拘らず流産、死産となり産めない体だと八卦にも言われて落ち込んでしまった。
何不自由ない生活だが、贅沢もしてこなかった生活で夫は遂に心身を清め、気弱体質を変えるべく寺の門を潜る(座禅で己を清める)と言う話である。
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