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無能なトップを変えるには『必死剣・鳥刺し』⭐️5

2020-05-21 14:50:55 | 映画から見える世の中の動き
武士の忠義とは、藩主の命に命を捧げることだが、無能な藩主を守り、騙し討ちを掛けられ果てる虚しさは捨身の「鳥刺し」技で恨みを晴らしたことになる。 現代、コロナ感染対策で無知無能なトップが政権を持ち続けるのは一部の依怙贔屓者を除き諸外国からの非難含め国民に不幸をもたらすことは間違いない。国民自らが立ち上がり、行動しない限り変わらないのか。それには「世論」と「検察庁」だが、Twitterなどの動きは現代の「世論」に十分役に立つ。
 
『必死剣 鳥刺し』藤沢周平 2010年作
公の場で側室を刺し殺した武士物頭兼見三左衛門。妻を病気で亡くし子もない武士としての切腹、家取り潰し覚悟の刺殺だった。だが、御沙汰は減石、1年の閉門、役職取り下げ、切腹厳禁となる。要は側室の横柄な振る舞いが政に対しても意見を藩主に代わり命令を出すようになり、財政難のおり大金を盛って寺の建て直しから側室の親族贔屓まで、農民の斬首は疎か家臣が腹を切る沙汰までに及んだことだった。ところが藩主は別家の家臣に対しても聞き耳もたず、側室に対して何も言わず見て見ぬふりをするだけだった。「武士の死場所」を見つけるべくした行動だった。武士として二言は無しと生き抜いてきたが、3年後、藩主の側頭、護衛の命を受けた。それは別家の達人が藩主を狙っているとの噂から命がおりた。やがて藩主と家老は兼見と別家を排除する為、罠をかけ実行する。最後は兼見の「鳥刺し」技(捨身の技)でその家老を殺戮するが、兼見が狼藉を計り別家が討ち取ったと話をすり替えることだった。


迷いの起因は「反省」を試みること『門』

2020-05-21 08:33:29 | 人生を「生かす」には
@誰もが一度はある「迷い」に対し「神頼み」する事がある。だがそれは「己の信念」を静観し見直す事だ。自分が何をどうしたら一番いいと思うのか、である。悩みの多くの起因を見つけ出すためにはまず己を診ることからだろう。何が「迷い」を起こし、何をもって「迷い」をなくそうとしているのかが出てくる。そこに必要なものは「反省」であり、それが判ることで人はうまく舵を取れる、と信じたい。
『門』夏目漱石
1組の夫婦の半生物語。夫宗助はズボラで穏やかな性格はいつもギリギリまで何もしないグウタラ、妻およねは恥ずかしがり屋でしとやかな性格は家事一切を無難にこなす働き者で質素な生活でも苦労を感じさせない良妻女房だ。夫婦の悩みは、夫の怠慢な性格から、裕福な父親が亡くなったときに叔父夫婦に親の遺産処理を全て任せてしまい、その結果が何も残ら無かったこと。
妻は三度の妊娠にも拘らず流産、死産となり産めない体だと八卦にも言われて落ち込んでしまった。
何不自由ない生活だが、贅沢もしてこなかった生活で夫は遂に心身を清め、気弱体質を変えるべく寺の門を潜る(座禅で己を清める)と言う話である。