@頼り甲斐のある人の存在、信頼できる人、誰もが親しく慕う人、その人の存在が突如この世から亡くなった時、人は何を思い、そして何をすべきだろうか。若くして亡くなり未亡人になる、親しく数十年共に苦労も一緒に生活してきた夫が亡くなるなど、世の中は必ず「別れ」が来る。それをどのように構え、心尽くししておけばいいのか。 やはり日頃から、心から「ありがとう」と言える姿勢が大切なのかもしれない。
『女だてら』風野真智雄
「概要」聞き上手、料理上手の女将おこうを頼って、わけありの客が集う人気居酒屋。ところが失火でおこうが落命し、彼女に惚れていた常連客の元同心・星川、瓦版屋の源蔵、元大店の若旦那・日之助は途方に暮れる。せめてもの弔いに三人は店の再建を誓うが、思わぬことから火事が付け火である証拠をつかむ…。
