@現代は「季節のあいさつ」を書くことがなくなった感がある。それはいつでもどこでも相手とメール、SNSでやり取りしているからあえて使うこともなく忘れがちだ。また、尊敬語、丁寧語なども使う頻度が減り、日本語の心地よい響と季節感を表す語彙の良さも忘れがちだ。
『大人のための短い文章』川崎麻子
「概要」「書く技術」は、誰にとっても必要なスキルです。
本書はシーン別の構成で、知りたいときに知りたいフレーズをすぐに探せて活用できます。
相手に好感を持たれる表現や豊富な語彙力を身につけ「伝わらない」から解放されましょう。
ー文章で大切なこと
・主語と述語を対応させよう
・品詞を意識する(動詞、形容詞、形容動詞、名詞、副詞、連体詞 など)
・句読点のルールを覚える(。、!。? などの利用の仕方)
・接続詞・こそあど言葉の乱用に注意(従って、しかし、この、その、あの、どの など)
・てにをはを正しく使う(「は」と「が」、「で」と「に」 など)
・明確にする(5W1Hを意識する)
・文章は短くシンプルに、、読みやすさ、見た目を整える
ー称賛・感心
「誇りに思います」「感心しました」「模範とするところでございます」
「ご一緒できて光栄です」「とても勉強になりました」「お手本にさせていただきます」
ー気遣い
「さぞかし大変のことと推察します」「ご加減はいかがですか」「ご心痛のほど」「いつもお心遣いいただき」
ー断り
「お気持ちだけ頂戴します」「事情をお察しいただき」「急な差し支えがございまして」「不本意ながら」「心苦しいのですが」「あいにくですが」「せっかくのお話ですが」
ー謝罪
「不手際で」「言葉足らずで」「失念しており」「考えが及ばず」「不行き届きで」「平にご容赦願います」
ー決意・反省
「肝に銘じます」「尽くす所存です」「周知徹底を図ります」「自責の念に駆られております」
ー相談・質問
「ご助言いただけないでしょうか」「ご教授いただけないでしょうか」「お知恵をご拝借できれば」「ご回答賜りますようお願い申し上げます」「忌憚の愛ご意見をお聞かせください」
ーお見舞い・お祝い・お悔やみ
「心よりお見舞い申し上げます」「思いもかけぬご災難お見舞い申し上げます」
「ご心痛のことと拝察いたします」「心から哀悼の意を表します」「突然のことでお慰めの言葉もございません」
ー季節のあいさつ
1月「新春を寿ぎ」「松の内の賑わいも過ぎ」
2月「余寒厳しき」「春の訪れが待ち遠しい季節となり」
3月「三寒四温を実感する季節ですが」「春寒の候」
4月「桜花爛漫」「花冷え」「新年度を迎えご多用のことと存じます」
5月「薫風」「向暑」「五月晴れ」
6月「梅雨」「梅雨寒」「夏至」
7月「いよいよ夏本番を迎え」「盛夏」「蝉の声」
8月「立秋」「残暑」「土用明けの暑さ」
9月「名月」「爽秋」「秋色次第に濃く」
10月「秋雨」「金木犀」「清涼の秋気身にしみて」
11月「菊花」「小春日和」「深冷」
12月「迎春」「年の瀬」
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