@社員解雇、リストラでの不運は上司からその中間管理職で司令塔(首切り役)に指名されることだ。解雇を勧める役割は睨まれ、恨まれ、激怒される。ましてやそのまま居座り続けることは、解雇されたものから見れば悪魔・鬼のようだと罵られる、が本書では転職後に謎の自殺を図る。また、本書では経済産業省、銀行等から見放され会社の終焉を悟った経営者が最後に禁じ手「偶発債務」で多国籍企業に告発する。リストラされようとする編集記者自身による最後のネタを追う。邪魔者にされ、悪口を言われ、悪者にされる人材が興味深い会社事情を暴いていく。
『リストラ事変』江波戸哲夫
「概要」名門電機メーカー「早坂電器」が敢行した大リストラ。その尖兵であった人事部長・花井の死に不可解な点があると、経済雑誌「ビジネスウォーズ」の記者・大原のもとに一本の電話が。名門企業の凋落の裏に隠された謎とは一体。
ー仲間と立ち上げた出版社、その仲間の筆頭が逝去し、その長男、妻がその経営に割り込んできた。そこに創業当時からいた人材大原を辞めさせるべく、食品会社でのPR雑誌の創刊として大原を推薦していく。
ー大手家電企業のリストラが始まりその主導、管理に疑問を持った元社員が大原に調査を依頼する。それはリストラを扇動した元部長が上手く転職するが転職先で不意な自殺をしてしまったことで疑問を持ったからだ。
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