@現存する「テキヤ商売」は決して「ヤクザ商売」とは違い、縁日などでの稼ぎ商売人であることだ。また、近年露天商は「キッチンカー」など素人の商売人が増えている、と言う、その背景には昔ながらの「テキヤ」正月、5月、9月だけの商売では儲からず、「テキヤ商売」の人手がないことだ、と言う。(今後消えゆくお店の一つになるかもしれない)「テキヤ言葉」で気になったのが行商をゴミと言い、客をジンキヤリと、様々な差別語が数百種もあると言う。
『テキヤの掟』廣末登
「概要」縁日から屋台が消える。暴走する暴排条例。反社でないのに排除されている――。
ー「半グレ」とは、暴力団に代わって勢力を増してきた、組織を持たない連中
高齢者などを標的に詐欺行為など社会的脅威を生み出している
ー「テキヤ」の言われは香具師と言われる
香具師、野士、薬師、矢師、など、江戸中期かの商売人が発祥とも言われる
ー「テキヤ」とは、庭場を持ち家業する商売人
「ヤクザ」はシマからの上がり(賭博など)を主とする集団
「テキヤ」は戦後間も無く闇市から始まり、経済成長と共に暴力団化したもののある
「テキヤ」は総じて非合法なことはなくむしろ神社仏閣における「お祭り」の名脇役
「タンカバイ」とは口上を伴う伝統的な商売(寅さん)
ー「テキヤ」商売
寺の庭(庭場)に露店を設け世話人が仕切る、テイタ(場所代)を支払う
ボク(植木商)、タカモノ(曲芸、見せ物)、ハジキ(射的屋)、クロマ(占い者)
ヤチャ(茶屋)、ジク(くじ引き)、電気(綿菓子)、チカ(風船)など
ー「露店」と言う時は露の店
「10年やっても世の中で何の役にも立たない、だから金儲けたらさっさと商売変えをしろ」
露天商は戦前には減少気味だったが、戦後闇市で復活、だが、GHQの露天商禁止となる
関東大震災後、一時期人口418万人の東京の人口で闇市は1万7千店と言われた。
集団で集まりビルの一角を占め始めるのもこの「テキヤ」の元祖である
【テキヤ隠語使用例】
・数字 100円(ヤリッコ)、1000円(ヤリセン)、1万円(ヤリマン)
・情婦(イロ)、紛い物(ガセ)、飲酒(キスヒク)、盗む(ギル)、血(ケツ)
・行商(ゴミ)、喧嘩する(ゴロマク)、人集めする人(ジメ師)、客(ジンキヤリ)
・バイはマブテン、サンタクヨロクした(商売は上首尾で沢山儲かった)
・アニコウからタイガリくっちまった(兄貴からひどく怒られた)
・ヒンはヤリモカマラん(銭は一文も無い)
・今日はジンがナイスクだった(今日は人出が少なかった)
・スイがバレないうちにハヤバにゴイしょうぜ(雨が降って来ないうちに早く帰ろう)
・あいつにヤクマチ切られちゃったよ(あいつに悪口言われた)
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