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村の復興で重要視されるべき事『Iの悲劇』

2023-03-06 08:18:51 | ミステリー小説から見えるもの
@10世帯の家族がこの人里離れた無人の寂しい村にIターンし、それぞれの生活を楽しむことを目的に暮らし始める。ところが、人間関係・隣近所等の問題に接し、遂に全て去って行く。それは町の予算が無く全てに対応しきれない貧そな村の宿命なのだ、と気づく。ミステリーは最後に町の企みが明かされる。町の予算分割「無い袖は振れない」(何を優先にすべきか)をリーダーたるべき管理者(町長)は優先すべきで、名誉等に拘ると最悪の財務状態になるばかりか、町民の支持も低下する
『 Iの悲劇』米澤穂信
「概要』一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。山あいの小さな集落、簑石。六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。
彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった-–。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。
「兄貴は何のためにその仕事をしているんだ。死んだ街に人生を捧げても、幸せにはなれんよ」
「蓑石の再生よりも先にお金を使うべきことが、やっぱりあると思います。他が後回しになって誰かが苦しむんだって」(村の数人のために無い予算を分けるのは得策ではない)



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