MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

関東女賭博師

2017-10-07 17:30:01 | 邦画
いや~ビックリしましたねぇ
1968年製作なんですねぇ、-25ですから昭和43年ですか
この時代バスはドアが一ツで、バスガイドじゃないなぁ
そうなんですバスに車掌さんが乗っておられて・・・

昭和43年ってそんな時代だったんですねぇ
更に山吹とネイビーブルーのツートンカラーの小田急電車が下を走る富士見橋とか
昭和ってそんな古い時代だったのか
我ながらこんなことに感銘をうけちまいまして
映画の内容なんてもうどーでもよくなって・・・

江波杏子さん主演の"女賭博師"シリーズの第五弾
三作目の「女賭場荒し」の長谷川公之がシナリオを書いたようで
江波さんの役名も三作の時の大滝銀子になっていまして、どうやらこの5作目から
大滝銀子、お銀さんに以降の全作統一されていったようですので
大滝銀子の名前の産みの親は東映の「警視庁物語」の産みの親長谷川公之が
お銀さんの産みの親でもあったんですね

"指も折られた、目もつぶされた!
殺気みなぎる男の賭場へ、女一匹乗り込んで、音とカンとの一発勝負! "
って言ったセンセーショナルな惹句はある意味大映さんのドル箱シリーズ「座頭市」から
プロットのアイデアをいただいたようですねぇ
お銀さんの出自は女スリ
その見事な指さばきに壷振りの素質を見いだした伊藤雄之助が手解きしていっぱしの胴師に育てるお話

スリ一味から開放されるためにたしかに指はおられるけど
目は過労酷使から来る白内障ですから実質目は潰されていないけど
目の変わりに耳でのいかさまをさばく訳でして"音とカンとの一発勝負"に間違いはないですが
それにしても毎年胴師日本一の名人位を持ってる内藤武敏があまりにも器が小さい

伊藤雄之助を刺し殺したり、名人戦でいかさま使ったりと
最初っから人間としても小さいキャラクターだったなぁ
ってことで、師匠の敵討ちを肉体的ハンディを背負って勝負に挑むお銀さんが実にカッコいい

あの田中邦衛さんが出演されていたのね
師匠と弟子のお話が中心で今まで登場してきたライバルになるヒロイン胴師が出てこない異色作でもあったような

1968年製作、日本映画、大映作品
井上芳夫監督作品
出演:江波杏子、姿美千子、伊藤孝雄、内藤武敏、田中邦衛、伊藤雄之助、志村喬、丹阿弥谷津子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新・嬢王ゲーム SEX or LOVE

2017-10-07 11:43:12 | OV
山内大輔監督・脚本のオリジナル作品の第三弾!!実は第四弾を先に見ちゃってます
この三作目からタイトルに「新」とついてはいますが、
前二作と同じ六本木のキャバクラ「Red Dragon」が物語の舞台となってます

って私はAV見ないのですがAV業界ではアイドルと言われてる佐倉絆さん
小柄でチョっと見可愛らしく見えるけど、そんな美人じゃないけど・・・
チャンネルNECOの昨晩のミッドナイトシアターの2番目枠でOAされたものを
土曜日の朝から鑑賞

就職活動に苦しんでいた大学生の美華世は、どこを受けても内定をもらえていないし
何をしても就職は決まらない。悔しさと焦りの中、肉体を重ね合わせてもどこかぎくしゃくとしてた恋人ともケンカ別れを
そんな中で就活の面接先の社長・黒崎に夜の世界にスカウトされたのだった。
「バカにしないでよ」とその時は即刻断った美華世だったが、
夜の街でスカウトから一日6000円とスカウトされたのは黒崎の営業する店「Red Dragon」だった

と言うことでタイトル通りに美華世が「Red Dragon」のナンバーワンキャバ嬢にのしあがっていくという
ありきたりのシノップスとなっていくのだが
キャバ嬢たちの繰り広げる野心と嫉妬のガチンコバトルがくり拡げられる定番が

なぜか前二作はヒロインが直接に被害が受ける訳でなくて
女たちの陰湿なバトルがヒロインの脇で繰り広げられており
違うヒロインにまつわるストーリーが進行していくうちに
女たちが自滅してナンバーワンキャバ嬢にのしあがっていた、というお話を展開していたのだが

今作ではヒロインは直接に嫉妬の被害に遭うのね
ってか、ヒロインの人生のサイドストリーになる
未だに海のものと山のものともつかないヒロインのキャバ嬢としての資質を見抜いた
元ホストの男が打倒「Red Dragon」のためにヒロインを引き抜こうとするお話はちょっと新鮮だったけども
あい変わらず彼女を尻目にしてナンバーワン嬢たちは自滅していくのねぇ

っていうことで、ナンバーワンに 成り上がったヒロインの前に
「Red Dragon」伝説のキャバ嬢千鶴が戻って来る
ってとこでお話は終わります

ってとこでお話はまだまだ続きますが、
伝説のキャバ嬢千鶴っていうのは第一作「嬢王ゲーム」の古川いおりさんが
演じていたヒロインの名前でしたよね
と言うことで古川いおりさんの復活によって佐倉絆の位置はどうなるってのも
次回作で「嬢王」シリーズが終了ってのもわかってるんですけどねぇ

2016年製作、日本OV ネクスタシーEX作品
山内大輔脚本・監督作品
出演:佐倉絆、佐山愛、福咲れん、竹本泰志、野村貴浩、山本宗介
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

潜入者

2017-10-07 09:28:22 | 洋画
2時間6分と結構永い尺の映画でしたが・・・
1980年代の対コロンビアとの麻薬戦争を描いた実録映画
邦題の示すとおりコロンビアの麻薬王、エスコバルの資金源を断つべく
アメリカ富豪に化けて、資金の洗浄剤を持ちかけ彼らを信用させるべく
所謂一人の囮潜入捜査官のお話、もちろんばれれば即命はないと言うことですが

そんな命がけの囮捜査をおこなうのは何とFBIでもDEAでもない、ましてやCIAでもない
何とアメリカ関税局の職員というからこれまた驚く
そんな捜査員を見事に演じきっていたのは海ドラマ「ブレイキング・バッド」や
最近では映画界の内幕を描いた「トランポ」のブライアン・クランストン
明日の命さえわからないお仕事なのに何と最愛の妻と二人の子供を持つよきお父さんなんですねぇ

仕事で相手を信用させ取り入っていく過程で女をあてがわれるけども女には手を出さない
と言うか愛妻家でもありまして、お仲間からばれたら自分も殺される
ちゃんと女をいただけと言われたりして

潜入捜査といってもちゃんと役割分担があるようで
彼は直接に薬物の取引ではなくて彼らが得た潤沢な資金を口八丁で洗浄するのを手伝うと言うことで、彼らに取り入っていくわけで
コロンビアの麻薬組織のエスコバルを頂点としたヒエラルキーの下の幹部から順番に
根気よく取り入って資金の洗浄を行い
着々とピラミッドの階段を一段ずつのぼっていくわけで

その過程のプロットが実に面白くかつサスペンスフル
麻薬カルテルのボスの階層が上がっていくと彼らの暮らしぶりも豪華になっていくんですね
そしてついにナンバー2のアルケイノと家族ぐるみの付き合いをするまでに・・・
と言うことで彼の実際の家族を捜査には導入出来なく

中年のお金持ちお父さんが再婚と言うこ設定で
婚約者として顔の知られていない若い新人の関税職員ダイアン・クルーガーを導入
彼女を潤滑油にすることで不思議とアルケイノに家族ぐるみの信頼を得てしまい
このダイアン・クルーガーが実にキレイでして
更にラストで犯罪者の実際の顔写真と実刑の刑期と役者さんの顔との対比がなされているのですが
クルーガー演じる捜査員が実に清楚で可愛らしくこんな囮捜査をやるような人には見えないるのですが
案の定コレが最初で最後の捜査だったようで、後は関税局の事務職員当たりに・・・

そうなんですよねぇ、エスコバルまでは逮捕できなかったけども
アルケイノ辺りで関税法だけということなのか15年の禁固ですから
出てきたらどんな報復を受けるかわからん気もしますし
ある意味実に危険なお仕事にも関わらず、麻薬関連の関税法での逮捕ですから
一生涯身の危険にさらされてるような・・・

CIA・FBI・DEAと連係してない捜査って言うことで
麻薬カルテルの資金洗浄のための銀行を潰してるのね
しかし、この時代のアメリカって言うのは、世界の警察を自負していて
平気で他国に介入していってアメリカの国内のような相手国の主権を無視した無茶苦茶な捜査をしてるような
所謂国難と見なしているのでしょうね、降りかかる火の粉は自分で払うと言うことで
ズカズカ他国に潜入していって麻薬撲滅を図っていたようですねぇ

80年代と言うことで潜入捜査官はカセットリールの録音テープなのね
007顔負けのブリーフケースの録音器が実に時代を感じさせる
でも見つかってしまったようですが偶然に偶然が重なったようでしたが

あんまり永い映画は苦手ですがこれは最後まで緊迫して見ていられた

2015年製作、イギリス映画
ブラッド・ファーマン製作・監督作品
出演:ブライアン・クランストン、ダイアン・クルーガー、ジョン・レグイザモ、エイミー・ライアン、オリンピア・デュカキス、ベンジャミン・ブラット、ユル・ヴァスケス、エレナ・アナヤ、ジュリエット・オーブリー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする