MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

大阪闇金2

2021-07-22 23:49:59 | Vシネマ
若手俳優の柾木玲弥を元不良で2年のムショ務めを経て娑婆に出てきて
ある偶然から闇金の債権回収のベテラン中野英雄演じる酒井良夫と知り合い
闇金の債権回収の仕事にありついて、酒井の指導のもとで闇金業者として成長していく杉村の姿を描いた「大阪闇金」の続編です
大阪での暴力映画といえば石原貴洋ですよね、実に上手く大阪の町と役者を同化させている。
 
闇金の債権回収の仕事にやっと慣れ始めた杉村だったが、貸し付けた客と連絡が取れなくなったり回収に手こずったりと相変わらず未だ悪戦苦闘していた
杉村が以前勤めていて傷害事件を起こした工場が差し押さえられ、借金の返済のために事故物件専門の清掃業に就いた中山こころ演じる小林恵
何せ事故物件の清掃専門であるし債権返済のためとは言え、過酷な労働環境に彼女の精神はかなり蝕まれていた
前から恵に好意を抱いていた杉村だったが、恵に”恨みます“と一言だけ言われたショックは隠せないでいた
ベテランの酒井はそんな彼に”感情的になるな“と言うのだが、杉村は聞く耳を持たなかった。

そんな時、いつもの博打場に回収に向かった杉村・酒井のコンビは木田佳介演じる田中と出会う。
田中はコロナの持続化給付金を大量に受給する計画やベンチャービジネスの投資話など、胡散臭い話を杉村に持ちかけるものの
相手にしなかった杉村だが、金の匂いに敏感な北山組や林海象演じる南八番興業社長がこのお金に群がり億単位の金が動くことに・・・
 
時期的な話題をテーマに金に群がる金の亡者たちのお話になっていたんですよね
こんな連中物語世界ではなくて
リアル社会でも蠢いている現実を切り取ってくるとはねぇ
さすが石原貴洋監督です
 
さてこのシリーズまだ続くのでしょうか?
 
2021年製作、日本Vシネマ、ライツキューブ作品
石原貴洋原案・編集・監督作品
出演:柾木玲弥、榊原徹士、朝井大智、兒玉遥、木田佳介、川﨑健太、中山こころ、舘昌美、虎牙光揮、海道力也、林海象、中野英雄

 
 
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ザ・オペラティブ

2021-07-22 17:38:44 | 洋画未公開
いつも書いてることですが、私はジャケット借りをモットーにしております。
ちょい見でも女スパイもののようだし、この女性スパイを演じてるのはダイアン・クルーガーってことで
これは無条件で借りるでしょう
しかし、ジャケットからこっちが勝手に中身を想像したものとは
全く違うし、スパイってだいたいこんなもんだろうっていうくらい
ある意味007との対極にあるような作品
全く地味な作品でした
原題もまんま「the  Operative」ですから
どうなんでしょうか、”ザ“じゃなくて“ヂ”でしょう正しくは
こういうようなことをしちゃうと日本は英語後進国になるんだろうなぁ
誰一人“ザ”じゃあかんやろって言わないもんね
ネット社会では2、30年前のイジメやなんかはネトウヨが騒ぐのにねぇ
こんなアタフタした五輪はもう辞めた方がいいような・・・
 
閑話休題(それはさておき)、15年間ずっと連絡を取っていなかったモサドの情報員エフードのもとに、“父が死んだわ。父が死んだのはこれで二度目よ“と、彼女から突然謎めいた電話が入り、
これは暗号で“身元がバレた助けて”という意味
重大な機密情報を知る彼女の失踪を捨て置けないモサドは、すでに引退していたエフードに行方を追うよう依頼する
かつて彼女に恋心を抱きながらスパイとしてモサドにリクルートしてたことから、エフードは依頼を受ける。
彼がリクルートして育てた15年前のレイチェルのスパイ活動をエフエードの回想として映像が綴られていくんですが・・・
 
レイチェルを演じるダイアン・クルーガーのナチュラルな美しさ
女スパイとして女性の武器をも使うという非情な世界観
さらに上司でありながらっていうか妻子を持ちながらもレイチェルに恋ごころを抱くエフードの心の推移とか
任務の最中に仕事で知り合った警備員をも殺さねばならないスパイの非情さとか
実に人間臭いところを
しっかりとスパイも生身のにんげんであるというとこをしっかりと描いた作品でした
 
女スパイの仕事とは言え、ターゲットの子を孕ってしまうとか
実に生臭い人間のドラマでもあるし
レイチェルの全てを知ってる秘密が漏れることを恐れるモサドは15年後でも彼女の命を狙うという非情さ
エフエードの機転が素晴らしい・・・
 
地味ではありますが、これがスパイの実態だろうっていうリアル感が見事な作品でした
派手さはないもののスパイ映画としてはアリな作品と言えるだろう
 
2019年製作、アメリカ、イスラエル、ドイツ、フランス合作映画
ユバール・アドラー脚本・監督作品
出演:ダイアン・クルーガー、マーティン・フリーマン、キャス・アンヴァー、ロテム・ケイナン、オハド・クノラー、リロン・レヴォ
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