この作品は、積極的に日本映画を見ていこうという企画で視聴した作品
現代高校生が戦国時代にタイムスリップして、織田信長軍と高校生が運動部で鍛えた各スポーツのスキルで生身の刀や弓と槍と戦うお話
三浦春馬クンの遺作にあたる一本でした。
時代劇というか明治維新前後に生きて大阪の礎を築いた五代友厚を主演で演じた「天外者」よりも
この作品で演じた若き日、そうです未だ松平元康と名乗っており、今川軍将兵として
織田と対峙していた後の徳川家康を演じてる三浦クン
実に素晴らしい演技を見せてくれてまして
新田真剣佑がクレジットNo.1ですが、三浦春馬がその位置にクレジットされててもいいと思えるような作品だった
今更惜しいってのも言っても仕方ないんだろうけど
1周忌前後にこの作品を見たのも何かのは縁だったかも・・・
って事で、この作品も漫画が原作の作品だったんですね
私自身漫画は見ませんが、発行部数100万部っていうから、映画としては作る前から潜在観客はその発行部数に0.5掛けの動員が読めるから
企画が通るちゅう安易な日本の映画製作陣の皮算用
でもってこの映画は個人的には十分に楽しめた作品でした
そうだなぁ、高校生版『戦国自衛隊』みたいな作品と言ったらいいのだろうか
主人公たちが毎日通って勉強に部活に青春を謳歌している星徳学院高等学校は校庭に巨大な岩を有し、地理的に桶狭間近くに立地していることから、名古屋市の私立スポーツ強豪校ということか
ある日雷が落ちた事で、放課後の部活時間に全員がというか学校ごと
なんと1560年の6月12日のは桶狭間の戦い前夜にタイムスリップしちゃうんだけど
そこは漫画ですから季節は冬になってて、冬にセミが大量発生します。
突然現れた城(校舎)におっとり刀かどうかわかりませんが、今川軍と対峙してる織田信長配下の兵士たちが
城攻めにきて、手当たり次第にっていうか突然斬りかかってきて
無防備な高校生たちを斬殺っていうか惨殺の方が正しいかというように、殺しまくっていく様は、言葉は悪いですが、フィクションとしての映画的にはスペキュタクラーでさえある
何せ高校生は徒手空拳であるし、タイムスリップしてることさえ知らないからねぇ
面白いほど斬られ刺されまくる男子も女子も見境なく、先生たちまでも・・・
主人公のあおい、私はずーっとこの主人公の名前は”葵“だと思ってましたら
見終わって調べていたら”蒼“だったんですね
“葵”はあまりにも直截すぎてるかなぁ
その彼女?的な存在のJK遥に山崎紘菜さん、ちょっと見知ったお顔だったんで
これも見終わって調べたらアメリカ映画の「モンスターハンター」や、大林監督の遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱 」などに出演されてるお方
もう27歳になられる
そんなお方がミニスカJKを演じていたんですね
出自は東宝シンデレラガール、なんと浜辺美波と東宝シンデレラガール同期だそうで・・・
彼らの命が風前の灯のとこに現れた松平元康軍、
織田軍は何人かの高校生たちを人質として自陣に帰る
“蒼”と”遥“たちは松平元康に与して友人救出に運動部のはスキルを使って織田軍の陣地に殴り込みをかける
ここでも作戦はほとんど皆無なんですが、運動部の特質を生かした運動道具に現代科学の知識っても発煙弾とかですけどね
殺傷能力もないほとんど徒手空拳の高校生が織田軍と渡り合う
ほとんど不条理な世界観ですよね、普段人を傷つけたりしたことのない高校生がたった数人を救うべく、無駄に死んでいくんですから
ここに作者のなんらかの意図があるんでしょうが
娯楽作品としては実に不謹慎ではありますが面白い作品でした。
織田軍のこの作戦を率いて戦った武将は簗田政綱という人物
実はこの人今でもよく知られていない人で、
この映画では一年前に現代からタイムスリップし、歴史を改竄するために画策してきた彼らの先輩にあたる人物っていう設定で
彼のためになんと家康さんは”蒼“.の命を救って死んでしまう
歴史が変わることを恐れた”蒼“は家康としてこの時代に残る事で
って言うオチだったんですね、だから主人公の名前が”蒼“.ではなく”葵“だって思って見ていたって言うのが真実
2021年製作、日本映画、「ブレイブ-群青戦記 -」製作委員会、東宝配給
本広克行監督作品
出演:新田真剣佑、三浦春馬、山崎紘菜、松山ケンイチ、鈴木伸之、渡邊圭祐、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、福山翔大、長田拓郎、足立英、水谷果穂、宮下かな子、市川知宏、高橋光臣
