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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

舞台「死神遣いの事件帖-幽明奇譚-」

2024-02-11 20:21:12 | 演劇
昨日見た東映の新企画興行”ムビ×ステ“の映画と舞台とのコラボで送る新しいエンターテインメント
舞台は2.5次元の舞台役者ありきで企画され、彼らをそのまんまスクリーンにまで登場させるという
キワモノ企画に敏感んな東映さんの新商法、まぁ映画会社としてはTV業界に食われたものの
いち早くそのTVに目をつけて、さらにここきて変身ヒーローに若手イケメン俳優を起用して子供だけでなくその若い母親たちのハートまでをも掴んだ東映さんが
そうだよね2.5次元のステージを見逃すはずもなく
映画とステージとの合体っていう新しい娯楽を生み出して見せるとはね
 
ってことで本日は昨日見た映画版「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」のステので部分である舞台版「死神遣いの事件帖-幽明奇譚-」です。
演じてる連中のほとんどが舞台との映画との掛け持ち
ってことでなんとなく昨日はわからなかった人物相関が少しは見えてきたかな
でも二部作の二部目ですからまだわからん部分もあったりするんですが
 
舞台公演ということで公演期間及び稽古日数でかなり演じる側も拘束されますから
今回の舞台版では死神役の十蘭を演じる安井謙太郎の出演はなく
っても今までのコンビでしたし繋がってますよって最後の最後に代役だけで一応姿を晒させるものの
拘束1日の声での録音でしたが・・・
 
録音で思い出しましたが今時ので舞台はじつに上手に立ち回りでの斬殺SEと舞台での立ち回りと見事にシンクロさせているのね
これはほんと見事としか言いようがない
 
って脇道にそれましたが十蘭が出られないってことで舞台の舞台設定をなんとこの世とあの世との境の冥界において久坂幻士郎はこの世の人には見えない存在ということにして
今作では亜門とのコンビで市村座の殺人事件と久坂幻士郎の父親の死との因果関係を解き明かしていく2時間7分の舞台公演でしたが
 
なんなんだろう若手イケメンが多くて台詞回しがほとんど舞台ってこともあるのはわかるんだけど
みんななんか怒鳴り合ってるって感じにしかきこえなく
登場人物の大半が人間ではないにしろ感情の起伏っていうのが見られないのはなんともなんですが
さらにお話としてもさほど面白くもなく複雑さを前面に押し出してきすぎで
見てて退屈極まりない
 
まぁ演じてる皆さんが2.5次元の役者さんということで集客に問題がないっていうことでの舞台であり
それぞれの推しには見せ場をっていうような制約で作る側も大変なことはわかるんですが・・・
も少し第三者的な立場の人も楽しめるようなプロットにはならなかったのかなぁ
 
そこいらがこの映画と舞台とのコラボに目をつけたのはいいけれど
これを今後続けていくためには推し活に配慮するだジェではなく一つのエンタメとしてどうしていくかがこの“ムビ×ステ”の課題だろうって思いましたがな
 
原案:須藤泰司、脚本・演出毛利亘宏(少年社中) 
出演:鈴木拡樹、小林亮太、廣瀬智紀、安西慎太郎、稲垣成弥、飯山裕太、山川ありそ、北村健人、清水宏、神尾佑、凰稀かなめ、杉本佳幹、夛田将秀、永森祐人、久留康太
声の出演:鳥海浩輔、安井謙太郎(7ORDER)

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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

2024-02-11 05:05:52 | 洋画
なんとも面白い映画だった
って言ったら語弊があるかもしれない
っていうのも2011年に実際に起きた事件、そうケネス・チェンバレンと言う70歳になる心臓を患い双極性障害のある老人を警察官数人が自宅に押し入り殺してしまう映画だから
それも実話ってことで内容的には決して面白いなんて言葉を吐いてはいけないんだけど
さらにその警官たちは全員無罪ってことになってるようで
 
映画の最後に記録として残ってる音声が流されるんですが
それを元にして映像化された作品だったようで同じく黒人のモーガン・フリーマンが製作総指揮としてインディペンデンス映画として制作した作品らしい
もうオープニングに出てくる“警官の姿を見ると安心する人と、恐怖を感じる人とがいる”と言うスーパーが全てを物語っていると思われる

日本人なら犯罪者以外は最初に書かれている人が多いんだろうけど
銃社会と人種差別の横行するアメリカでは後のほうの人が多いんだろうなきっと
 
この主人公のケネス・チェンバレンも黒人であり元海兵隊員ではあるものの、警官とはさほどうまくいってなかった人物だったのも不幸の始まりなんでしょうね
そしてもう一つ住環境が貧困層の住むアパートだったってことも影響していたんだろう
いろんな不幸の要素が収斂して起こるべくして起こった殺人事件ということなのでしょうか
 
私が面白かったって言ったのは映画として無実の黒人が白人警官に殺害されるまでの90分間を実際の事件とほぼ同時刻で描いてるリアルタイム進行でいくから
全編に緊張感が漲ってる作品だったためでして
決して事件内容に関してではないことを再び強調しておきますが
あれだけ警官の入室を拒むには映画では何もケネスの口からは語られておりませんが
過去に警官に差別をうけてるとしか思えない
 
警官も頑なに入室を拒否するケネスに何かを感じ、双方ので思惑に齟齬をきたしての思い入れで起きてしまったことだとは思うのですが
まぁアメリカから警官が黒人を無闇に殺したようなニュースもこんな日本にまで聞こえてくるのも
ある意味氷山の一角でしかなく、白人警官の黒人差別は日常茶飯事的に起きてるからこそ
安否確認だって言われても扉を開けないというか開けられない黒人老人の気持ちもわからんでもない
 
せめてここにいわゆる通信ツールではなく生身のそれも司法にものの言える第三者的人物が介在していたらこのような悲劇は起きなかったんだろうと・・・
しかし銃社会の怖い一面をも見せてくれてましたねぇこの映画は
 
2020年製作、アメリカ映画
モーガン・フリーマン製作総指揮、デビッド・ミデル製作・脚本・監督作品
出演:フランキー・フェイソン、エンリコ・ナターレ、アニカ・ノニ・ローズ
コメント (2)
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