ここにきてっていうか先月と今月、なんとキングレコードが在庫商品の整理を始めたようで
初版パッケージのまんま自社出版してきた邦画各作品をダンピングしてセル店に放出したようで
この作品もその中から発掘して購入してきた作品
どうやら中丸シオンさん最後の主演作品ということで2019年に劇場公開された
キングレコードでは“エロティカクイーン”レーベルの一作となっていたようですが
私個人的には買い漏らしていた作品だったため即行購入しました。
ということでレイティングはR -15ですがエロティックシーンというか濡れ場はたったワンシーンのみ
それも主演の中丸シオンさんと高橋真悠さんとのレズシーンのみですが
邦題の示す通りヴァンパイアのお話なんですが
どうなんだろう中盤に置かれたこのレズシーンを境にして前半と後半とでは映画がガラリと変わるんですね
前半は高橋真悠演じるJK美以那は母が幼少時に死に、それ以来父親から虐待を受け続け、JKになると虐待の矛先は性的なものに変貌したため生きる希望を失い、リストカットの毎日という失意の中にあった
そんな彼女の前に、カウンセラーと称する中丸シオン演じる苓が現れ
苓は“ヘマトフィリア(血液耽溺者)”を自称し、生きるに値しない男たちを殺し、その血をすすっていく様を見せて
すっかり傷ついていた美以那は、苓にヘマトフィリアへと導かれていく
そうなんですよ“吸血鬼(ヴァンパイ)だろう”って言われても苓は”昼もこうして活動できてるのは吸血鬼ではない証拠“って言ってるんですが
これが後半になると田中真琴演じるヴァンパイアの母親が登場してきて美以那や苓に落とし前付けろって事で
なんとヴァンパイア同士のバトル映画に変貌してみせるという
バトルの結末も銀のオブジェみたいなのに刺さって死ぬっていう完全ヴァンパイでしたし
まさかの整合性も前半のセリフも全く全否定しちゃう展開になるという
全く不思議な映画になっちゃって
一体何?っていう間に決着までついて結局美以那が新しいヴァンパイとして生きていくってことで終わるという
見てるこっちを完全に置いてけぼりっちゅうか
作ってる側もわけわかんないから適当に終わらせてしまったっていうような作品。
低予算で作ってるこの“エロ力クィーン”ですが、その中でも異色作にあたるし
映画としては破綻してるとしか思えない作品が中丸シオンさんの遺作となってるのはちょっと残念かなぁ
脱ぎ潔ぎは良いものの高橋真悠さんに映画女優としての華も実もないのも如何ともし難かったと・・・
まぁご本人はどう思われてるかはわかりませんが私には脱ぎ損な作品だったかなって思えてならない
まぁご本人はどう思われてるかはわかりませんが私には脱ぎ損な作品だったかなって思えてならない
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2019年製作、日本映画、キングレコード作品
小中千昭原作・脚本、小中和哉監督作品
出演:中丸シオン、高橋真悠、田中真琴、渡邉翔、俊藤光利、加藤厚成、松沢蓮、早坂季花、北岡龍貴、木之元亮、堀内正美