山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

堂平散策

2007-10-08 01:36:19 | 山歩き.散歩
疲れ切っていたのだろうか、土曜日は不覚にも爆睡してしまった。
起きたのが午前11時すぎ、アチャ~もうアカン!
仕方なく日曜日に予定していた仕事を仕上げる覚悟を決めた。

そして日曜日。今日は早起きでっせ。気持ちよく午前2時に起きて塩水橋のゲ-トへ向かう。堂平のブナ林と周辺の溪を散策する予定である。

午前4時、真っ暗なのにゲ-ト前にはすでに車が8台も。オラもちょいと仮眠をと思って寝入ってしまった。アッチャ~、またやってしもた~。9時をとうに過ぎてまんがな~。車から出て見ると、なんじゃこりゃ~!



塩水橋からゲ-ト前、そしてヤビツ峠方面へと40台ほどの車がマエ-ナラエッ!
ホンに日本のアウトドアマンはお行儀がよろしおすな~。こんな光景を見てしまうとつい、アウトドアマンに悪い人はおらへんで~、などと言いたくなりますが、、、おるんですわ、中には陰険な人もね。そうそう、この林道は11月の紅葉の季節には行き交う車で大渋滞、身動きとれなくなるので気をつけてくださいね。

さあ出発進行っ!
かけ声は元気よく、足取りは重く。まあ、のんびり行きまっしょい。



左が本谷、右が塩水、堂平、丹沢山。右向け~右!



山歩きなのに溪が気になって仕方ない。林道から溪を覗く。溪相はまあまあでんな~。



と思うちょりますと、あるわあるわ堰堤が。延々と、20~30メ-トルおきに出現しますがな~。堤が延々と続くから『えんてい』ちゅうんかいな~?ほんなアホナ!これでは釣欲も食欲もじぇんじぇん湧いて来いひんがなホンマにもう。



不満タラタラ言いながら歩いていると『うわぁっ、ヘビやないけ~、怖いわぁ。わしゃヘビとオナゴが死ぬほど嫌いなんじゃい。おんどりゃ、こっち来たらどついたるど~』。



恐怖におののいたニョロニョロは、逃亡に失敗してこのあと石垣の下にドサっという音とともに転落したのでありました。ゴメンね。

道草ばっかりしてるので一向に先には進まず、後続の登山者には次々に先を越されてしまいます。反省してまっすぐにあるきましょうね。



ホトトギス。高貴な花やなぁ。



フジアザミ。でっかい花やのぅ。



大文字草。ホンマや、大の字に見えますがな。



あれっ、また道草してる?
やっぱりね~、自転車に追い越されちゃった。おい、こらっ、自転車はちょいとズルいんでないかい。正しい登山者ならきちんと歩きましょうね。それにしても、ここの林道は勾配がキツイのじゃ。



遠景。あの山は?べつに!お前はエリカ様かっ!



水じゃ~、命の水じゃぁ~!
冷たい岩清水がうみゃぁ~のじゃ~。人間の体は純粋な水を欲しいと言っているのです。あぁ、生き返りますね。



堂平下の雨量測候所。
この先を左に取り付くと丹沢山、右が堂平のブナ林です。



工事用のトロッコ。遊園地みたいで工事人夫さんたちも楽しいでしょうね、乗ってるときだけはね。山の仕事はつらいものね。



この軌道が堂平のブナ林まで続いておりました。



ブナ林には工事資材もいっぱい置いてあって。確かにワサビ沢の崩壊がひどくて、放っておくとブナ林まで浸食されてしまう。だから工事はやむを得ないのだろうけど、なんか興ざめで、美しいブナ林を写真に収めることを忘れてしまいました。

何人もの登山者が憩うブナ林をはなれて、寄り添える巨木を探しました。何百年、ここに佇んでいるんだろうか?気の遠くなるほどの歴史の重みを感じてしまいます。今日は、この巨木に寄り添って、、、、、。



巨木の根本を住み処にしている動物がいるようですね。



お昼ご飯は質素にオニギリとみそ汁で。おいちい!



ビ-ルがなくてもうたた寝はお約束。気持ちええでぇ!オラの夢も天まで届け~!



一時間ほど眠って巨木からたくさんの気を頂きました。さあ、山を下りましょう。



帰路、本谷川を探索。



水量も多く中々の溪相です。



でも、本谷も堰堤が多すぎる。上流で釣るフライマンのすぐ先にもまた堰堤が。



フライマンに話を聞くことができました。本谷は奥の深い溪で、もっと奥に入れば堰堤は少なくなると言うことでした。来シ-ズンは本谷に入ってみようかな。ザイルで下降しなければ入れないポイントもあるとか、おもしろそうじゃあ~りませんか。

頭上には熟したアケビが口を開けています。うまいんだろうな。手が届きそうだけど届かない。子供の頃を思い出し、トレッキングポ-ルを伸ばしてみたが届かない。あれは人間のためのものではなくて、この山に住む野生動物のための果実なんだよな。



あぁ、もう秋なんだな。足が痛っ!




コメント (4)
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