柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

母の独り立ち

2011年03月02日 | 悲しみのケア
実家の母の1人暮らしが始まりました。
もともと、夫婦二人で暮らしていましたが
父の介護が必要になった昨年の10月頃から
絶えず誰かが泊まっている状況でした。
父の葬儀後も、気になってしばらく一緒に生活をしていましたが
今年になってから、私の娘が実家に泊まり込み
そこから出勤してくれました。

この孫娘は、仕事が忙しくて週の半分は深夜の帰宅です。
早く帰宅した日は一緒に食事をして、おしゃべりを楽しむ様です
孫に口紅をプレゼントされ、とても気に入って
母は友人に同じ口紅をプレゼントしました。
マニュキアも否応なしに、付けられていたみたいです。
孫の洗濯物に「変な格好の服なのでどうやって干したらいいのか?」と
悩んでいました。
若い子との生活は、そう悪くは無かったようです。

娘いわく、会話の多い時は母はとても話の回転が早くなり
忙しくて3日ほど話す時間が取れないだけで
母の会話も言葉が少なくなり反応が遅くなる、と言います。
父の死後、母の様子は、驚くほど変わりました。
一挙に年をとり、理解を超える言動も見られます。
死の悲嘆からなのでしょうか?

もう、そろそろ1人に慣れないと、という母の言葉を信じて
娘は昨日実家ら引っ越しをしました。

娘達はきついし口うるさいし、と思っていた矢先でしょうから
孫娘の優しさは、心底嬉しかったみたいです。

結婚以来、初めての自由気ままな時間です。
楽しんでくれる事を願います。