柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

エンバーミングは、家族に良い効果!

2012年09月17日 | 悲しみのケア
先日はエンバーミングの説明会で
エンバーミングの体験談を語ってきました

葬送における遺体の歴史や捉え方を基調講演され
その後エンバーマーからの技術や遺族への影響を話し
そのあとに体験談を話しました。

20数名のご参加でしたが
どちらかと言えば、一般の方より
葬儀業界関係の方が多いようでした


葬儀社は中々、エンバーミングを扱おうとはしないですね
ひと手間は、面倒なのでしょうか?
それとも、いまだに火葬するから必要ない、としか思っていないのでしょうか?

葬儀の現場にいると、家族の死に対して
それほど深い想いを、見ることは少ないかもしれません
ご遺族は、意外と淡々として見えますし、
実際に、グリーフに打ちひしがれて・・・・という状態は
葬儀後に徐々に出始めます

あっという間に通り過ぎる葬儀なのですが
故人との関わりをうまく作れた葬儀は、その後のショックが来ても
「良い別れ方」に納得しやすく、自分を慰める手段になることが多いのです

その時にエンバーミングはさらに良い効果を生みます
葬儀までの時間も少し長く取れますし
故人への接し方が変わってきます


目や口が開いてると遺族は「故人がかわいそう」と感じます
死の間際にある容貌の変化や、やつれも同じように感じます

エンバーミングを施した故人は
穏やかで、いつものあの人、に戻ります

それを見て、周囲も安心をして故人に接することができます

以前の面影が亡くなってしまった故人には
是非エンバーミングをお薦めします



問題は、何も知らないご遺族に
いかにエンバーミングの良さや必要性や、その後の効果を
葬儀の担当者が語れるか?ナンデスネ

それにはエンバーミングを深く理解しないといけないし
ご遺族への説明の力がないと、打合せ以外の余計な話を
するのは、気が引けるかもしれませんね