この本と巡り合えてほんとうによかったと思える一冊です。
『きもの』というタイトルに惹かれて手にとってみましたが
明治~大正時代から現代を生きる私のとっても心に響く生きる知恵がぎっしり詰まってます。
感じ方、考え方に関して教わった本です。
幸田文の初めて作品ですが他も読みたくなりました。
大好きなきものの事も沢山出てきて楽しめました。
主人公るつ子は
子供の頃からメリスン(モリスンともいう昔のウール素材)・銘仙(めいせん)・セル(昔のウール)
を着ると体がかぶれたり、繊維の匂いで蒸せて気分が悪くなったり、発熱する始末
綿入れを着せられ動き難いと袖を引きちぎり、
縮緬(ちりめん) 羽二重(はぶたえ) 綸子(りんず)などの上質の絹を手に
取って恍惚とする・・・
生まれもって着物の着心地に魅せられた利かん気の少女
自分だけじゃなくクラスの女子の袴(はかま)の襞(ひだ)だらしないのが許されず
本人に詰め寄り、それを注意した教師までも口で言い負かす頑なさ
そんな人一倍感じやすいるつ子の気持ちを家族で一番理解して目をかける祖母
人との付き合いの上でよかれと思ってやったことが裏目に出た時
お前はまだまだ考えが足りないと人の心理の奥深さを教える祖母
アンダーラインを引いときたいくらい心に響く箇所が沢山ある
家族構成がるつ子は三姉妹にお一番下が私と一緒、それに兄が一人(うちは末弟だが)
姉妹が衣服で喧嘩するのは時代が変わっても同じだと納得。
るつ子は子供の頃の利かん気な性格から
人の為に自分を犠牲にする様な健気な娘に成長していく。
着物を脱ぐ時、自分で脱ぎ散らかした長襦袢や肌襦袢などをみたら
これからずっとこの小説が浮かんでくるであろう。
きもの着る人もそうじゃない方もお勧めの一冊
時を経てまた読みかえしたい作品です。
『きもの』というタイトルに惹かれて手にとってみましたが
明治~大正時代から現代を生きる私のとっても心に響く生きる知恵がぎっしり詰まってます。
感じ方、考え方に関して教わった本です。
幸田文の初めて作品ですが他も読みたくなりました。
大好きなきものの事も沢山出てきて楽しめました。
主人公るつ子は
子供の頃からメリスン(モリスンともいう昔のウール素材)・銘仙(めいせん)・セル(昔のウール)
を着ると体がかぶれたり、繊維の匂いで蒸せて気分が悪くなったり、発熱する始末
綿入れを着せられ動き難いと袖を引きちぎり、
縮緬(ちりめん) 羽二重(はぶたえ) 綸子(りんず)などの上質の絹を手に
取って恍惚とする・・・
生まれもって着物の着心地に魅せられた利かん気の少女
自分だけじゃなくクラスの女子の袴(はかま)の襞(ひだ)だらしないのが許されず
本人に詰め寄り、それを注意した教師までも口で言い負かす頑なさ
そんな人一倍感じやすいるつ子の気持ちを家族で一番理解して目をかける祖母
人との付き合いの上でよかれと思ってやったことが裏目に出た時
お前はまだまだ考えが足りないと人の心理の奥深さを教える祖母
アンダーラインを引いときたいくらい心に響く箇所が沢山ある
家族構成がるつ子は三姉妹にお一番下が私と一緒、それに兄が一人(うちは末弟だが)
姉妹が衣服で喧嘩するのは時代が変わっても同じだと納得。
るつ子は子供の頃の利かん気な性格から
人の為に自分を犠牲にする様な健気な娘に成長していく。
着物を脱ぐ時、自分で脱ぎ散らかした長襦袢や肌襦袢などをみたら
これからずっとこの小説が浮かんでくるであろう。
きもの着る人もそうじゃない方もお勧めの一冊
時を経てまた読みかえしたい作品です。