華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

【お稽古】2006年6月27日

2006年06月28日 | Flower
立盛態

太藺(ふとい)
桔梗(ききょう)
ソリダコ
雪柳

涼を感じる夏の水辺の景色に活けあげました。

・太藺の名は太い藺草(いぐさ)と言う意味
茎の先の米粒の様なものが花で葉は退化し鞘(さや)の部分だけがのこりました。
むしろや敷物、わらじの原料となり、南米ペルーチチカカ湖などの原住民の船の原料にもなる。
湿地帯に群生する。
生け花では生花や景色池や飾成体など初夏をいろどる花材です。

・桔梗 6月下旬の開花 
古名は朝顔で「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」 山上憶良(万葉集 巻八)
秋の七草(萩・桔梗・葛・女郎花・藤袴・撫子・芒)の歌の中でも朝顔と詠まれている。
古くから日本人に愛あされるのは
花の色が高貴な色とされる紫色であり、花形は正五角形で陰陽五行説の五を備えてるからとも言われます。
家紋としても親しまれ、美濃の土岐氏が桔梗紋(水色の)で戦いに勝利し、
土岐氏から後に出世した明智光秀や坂本龍馬も桔梗紋だそうです。
桔梗の字が更に吉と縁起がいいとも言われる。
莟の形が風船の様に膨らむのも特徴
水揚げが非常に悪いので水養いに充分注意が必要。

歴史にまつわるお花のエピソード知っていけば沢山出てきて
とても興味深いものがあります。
歴史からお花を知る、お花から歴史を知るのもいいですね。

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