足下の草むらに蠢く小さな命が私にシャッターを切らせました。
赤い地色に7個の黒い斑紋を持つことから和名は「ナナホシテントウ」で、極普通に見られる
日本産テントウムシの代表的なものです。派手な赤い色が目立ちますが、鳥に対しては警戒色
であるらしく、鳥がナナホシテントウを捕食することはほとんどないそうです。
手で摘まむと悪臭のある黄色い液体を分布し、擬死(死んだふり)をする習性があります。
可愛い姿をしていますが、肉食性で、幼虫、成虫共に植物に付くアブラムシを食べることから
蔬菜園芸で農薬代わりの生物農薬として利用されることもあります。
肉食のテントウムシにはこのナナホシテントウの他、キイロテントウやシロホシテントウのように、
カイガラムシやウドンコ病の菌を食べる種類もあり、農家の人にとって、テントウムシの仲間は
病虫害と戦う強い味方と言えますが、これにも例外があって、草食性のニジュウヤホシテントウ
などはナス科の植物を食べることから、テントウムシダマシという別名で呼ばれる害虫です。
ナナホシテントウ <甲虫目 テントウムシ科>