5月の中旬~6月初旬に里山の草藪でよく見かける昆虫です。
一見、ガガンボのような姿ですが、長く前に伸びた頭部と、先端の反りあがった腹部が特徴です。
雌の腹部は後方で狭まり先端は尖っていますが、雄では大きく反り返り先端は少し膨らんで
鋏形になっています。
この雄の腹部の形が毒針をもつサソリの尾に似ていることから、英語圏で scorpionfly と呼ばれる
こともあるようです。
雄は採食中の雌をねらって交尾しますが、雌に餌をプレゼントすることでチャンスを作る求愛行動
が見られます。
雑食性で、死んだ昆虫の体液や柔らかい果実の果汁などを糧にしています。
ヤマトシリアゲ <シリアゲムシ科 シリアゲムシ属>
画像の1枚目は雌、2・3枚目が雄です