マキ科ナギ属の常緑高木ですが、本州では自生状態のものは殆どなく
神社の境内木として植えられているものが一般的です。
原産地は四国、九州、沖縄などで、奈良の春日神社や和歌山の熊野速玉神社
では、古くからこの木が神事に使われていたのか、大きな群落があり、各地
へは熊野信仰に結びついて広がったとも考えられます。
葉は平たく幅があり一見、広葉樹を思わせますが、中央脈が無く、20~30本の
細い葉脈が縦に走る針葉樹で、縦方向に引っ張っても千切れないことから
「縁結びの木」として珍重されます。