ツユクサは農地周辺の道端などで普通に見られる花ですが、比較的水的条件に恵まれた
湿地のような場所では大規模な繁殖が見られます。
2枚の緑色の苞葉に挟まれるようにして咲く青い花は可憐で、初夏から初秋
までの長い期間、私達の目を楽しませてくれますが、繁殖力が強く、茎の節から
根を出して広がることから、同じツユクサ科のイボクサと共に農業雑草として見た
場合は少し厄介な存在かも知れません。
ツユクサ<ツユクサ科 ツユクサ属> 1年草
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花の形は独特のもので、基本数は「3」です。
花被片6枚の内、外花被は半透明で上向きが1枚と下向きが2枚ありますが
内花被や仮雄蕊に隠れてあまり目立ちません。
内花被の内、上向き2枚は大きく青い色で目立ち、1枚は白色で小さく下を向きます。
雄蕊は6個ありますが、花粉を付けるのは長く前に突き出した2個だけで、
黄色い花のような形をした短いものは仮雄蕊と呼ばれるもので花粉は付けません。
画像で、2本の雄蕊と共に前方に突き出している葯のないものが雌蕊です。
苞葉の中には複数の蕾があって、通常、上のものから順次咲いていきますが、
この画像のように、2輪の花が同時に咲くこともあります。
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