山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ジャノヒゲ(蛇の髭)

2009-12-08 06:36:50 | 単子葉類

ジャノヒゲが青い宝石と表現される美しい種子を見せ始めました。

種子と言うと「あれっ」と思われるかも知れませんが、

これは間違いなく種子で、青い部分は種皮と呼ばれ、この皮の下はすぐ種になっています。

鳥さんには悪いのですが、食べるところがあまりありません。

普通の果実には、皮と種の間に子房が発達した果肉があるのですが、ジャノヒゲの子房は

成熟前に破れて無くなり、種子だけが露出して青く熟します。

このジャノヒゲの根は所々で太くなっていて、この部分は漢方では麦門冬(ばくもんどう)という生薬として使われ、

解熱・鎮咳・強壮などの薬効があります。

画像のジャノヒゲは、杉の植林帯の林床に自生していたものですが、一般に園芸店で販売されているものと比べると

葉もかなり長く、しかも立ちあがっています。

庭園などのグランドカバー用に使われているのは、タマリュウ(玉竜)と呼ばれる葉がかなり短い品種(7~10㎝)

ですが、こちらは園芸用に開発された、栽培変種と思われます。

但し、これも商品名では「ジャノヒゲ」や「リュウノヒゲ」となっていることが多いようです。

和名は漢字で「蛇の髭」となりますが、蛇には髭がないので、少し意味が繋がりません。

別名のリュウノヒゲ(竜の髭)ならよく分かるのですが・・・


ジャノヒゲ<ユリ科 ジャノヒゲ属> 別名リュウノヒゲ





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