ジャノヒゲが青い宝石と表現される美しい種子を見せ始めました。
種子と言うと「あれっ」と思われるかも知れませんが、
これは間違いなく種子で、青い部分は種皮と呼ばれ、この皮の下はすぐ種になっています。
鳥さんには悪いのですが、食べるところがあまりありません。
普通の果実には、皮と種の間に子房が発達した果肉があるのですが、ジャノヒゲの子房は
成熟前に破れて無くなり、種子だけが露出して青く熟します。
このジャノヒゲの根は所々で太くなっていて、この部分は漢方では麦門冬(ばくもんどう)という生薬として使われ、
解熱・鎮咳・強壮などの薬効があります。
画像のジャノヒゲは、杉の植林帯の林床に自生していたものですが、一般に園芸店で販売されているものと比べると
葉もかなり長く、しかも立ちあがっています。
庭園などのグランドカバー用に使われているのは、タマリュウ(玉竜)と呼ばれる葉がかなり短い品種(7~10㎝)
ですが、こちらは園芸用に開発された、栽培変種と思われます。
但し、これも商品名では「ジャノヒゲ」や「リュウノヒゲ」となっていることが多いようです。
和名は漢字で「蛇の髭」となりますが、蛇には髭がないので、少し意味が繋がりません。
別名のリュウノヒゲ(竜の髭)ならよく分かるのですが・・・
ジャノヒゲ<ユリ科 ジャノヒゲ属> 別名リュウノヒゲ
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