ジャノメチョウ科の蝶は、比較的暗い環境で暮らすものが多いのですが、このクロヒカゲも
山中の暗い林でしか見ることのできない蝶の一種です。
暗い林に暮らす黒っぽい蝶なので、蝶にあまり関心のない人は気付かないかもしれません。
良く似た近似種のヒカゲチョウに比べ、地色が黒っぽいことからクロヒカゲと呼ばれますが
個体差もあって、色による判別は難しいと思います。
捕獲するか撮影しての確認が必要ですが、後翅を縦に走る褐色の条線が2個の大きな
眼状紋の間に大きく「く」の字形に食い込むのがクロヒカゲで、食い込みが浅く、直線に
近いのがヒカゲチョウです。
この点については、3枚目のヒカゲチョウの画像と見比べて頂ければよく判ると思います。
生息環境では、クロヒカゲの方がより暗い環境を好むのので、両者の間でテリトリーを巡っての
争いはないようです。
クロヒカゲ <タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科>
参考画像
ヒカゲチョウ <タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科>
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