漫画家の手塚治虫氏のペンネームの元となったことで、世間に知られることになった昆虫ですが
オサムシは甲虫目オサムシ科の昆虫で、地上を徘徊して、他の昆虫やミミズを捕食する歩行肉食甲虫の
総称です。 この仲間の多くは夜行性で、昼間は土中や落ち葉の下に隠れていることが多いのですが
暗い森の中では昼間でも見ることができます。
オオオサムシ <甲虫目 オサムシ科>
代表的とも言える種類のオサムシで、主に広葉樹林の林下に生息するやや大型のオサムシです。
手塚治虫氏が昆虫少年であった頃、こよなく愛したオサムシも、おそらくこの種類であったと思われます。
林下を徘徊して他の昆虫やミミズを捕食する生活スタイルのため、後翅は退化して飛ぶことはできません。
前翅の左右それぞれに、明確で特徴のある破線状の筋が4本ずつ見られるのが同定ポイントです。
クロカタビロオサムシ <甲虫目 オサムシ科>
これも広葉樹林の林下を徘徊するオサムシで、生活スタイルそのものは、上記のオオオサムシと
あまり変わりませんが、他のオサムシ科の甲虫類と比べると後翅の退化は少なく、得意ではないものの
多少は飛ぶこともできます。そのため、樹木上の蛾の幼虫なども捕食の対象にしています。
前翅の破線状の筋は浅く不明確で、オオオサムシと比べるとやや小ぶりでズングリとした体形です。
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