お早うございます。
雨の日曜日を迎えています。どうやら今週は雨の日が多くなりそうです?
さて、今日は似て非なる2種類の甲虫についてお話させて頂きます。
先ず、一枚目の画像を見ていたきますが、これは先週UPしましたヒメコガネで、この個体は
体色が暗緑色のものです。先週UPしたような暗藍色や暗赤銅色のものなら、二枚目の画像に
あるような、緑のコガネムシとの違いは一目瞭然なのですが、体色も体形もほとんど同じ・・・
さて、どうしましょうか?
こういった場合、2種を並べてその違いを比較してみるのが一番簡単で、手っ取り早い方法だと思いますが
その方法でやってみると、先ず気付くのはヒメコガネの艶の良さです。コガネムシも美しい
色と艶をもっていますが、比較してみるとやや劣ります。
次は決定的とも言える違いですが、体各部の大きさの比率です。特に注目して頂きたいのは
前胸背板と呼ばれる部分です。
聞きなれない用語だと思いますが、要するにこの画像のように、甲虫を背中側から見て3分割された
真ん中の部分です。
この部分の全体に占める大きさが1/4強と大きいのがヒメコガネで、1/5ぐらいと小さく、この部分に薄く
縦皺が入っていればコガネムシです。
以上ですが、私なりに気付いた見分け方のポイントを記してみました。
観察のご参考にでもして頂ければ幸いです。
↓ ヒメコガネ <コガネムシ科 スジコガネ亜科>
↓ コガネムシ <コガネムシ科 スジコガネ亜科>
まるで螺鈿細工のようだなと思いました。
この時期は緑道出見る機会もあるので前胸背板や縦皺を観察してみます。
そう言えば、やまぼうしさんのブログにお邪魔するきっかけも美しい虫だったような・・・
ハンミョウのことを教えて戴いたことを思い出します^^
何年か前に京都国立美術館にエジプトのツタンカーメン展が来たことがありますが
展示されていた宝物の中に「黄金のスカラベ」というコガネムシの形をした装飾品がありました。
やはり洋の東西に拘わらず、コガネムシは美しい昆虫として認知されていたようです。
時は移り、今では人間様の都合で「害虫」の汚名を着せられているようですね。
特に日本原産のマメコガネはアメリカに渡ってはjapanese beatleという名前まで貰って極悪の害虫扱いをされてるようです。