ナヨクサフジはヨーロッパ原産の帰化植物で、飼料用や緑肥用として導入されたものが
あまり利用されなくなり、現在ではやや湿り気のある草地や放置耕作地などで野生化しています。
一般に「クサフジ」と呼ばれているものには、在来種のクサフジと、帰化植物のナヨクサフジ、ビロードクサフジの
3種がありますが、現在、荒れ地や放置耕作地などで繁殖しているほとんどが、このナヨクサフジで、在来種の
クサフジはほとんど見かけなくなっています。
和名のナヨクサフジは「弱草藤」で、ナヨナヨよとした弱いクサフジの意味ですが、そんな名前にもかかわらず
草勢は強く、放置耕作地を埋め尽くすほど繁茂しているのをよく見かけます。
在来種クサフジと異なる特徴としては色が濃く、上唇が跳ね上がっていることです。
ナヨクサフジ<マメ科 ソラマメ属>
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以前は田んぼにレンゲを良く見かけましたが、昔は5月下旬の田植えが早くなってGW頃なので、最近は見かけなくなってしまいましたネ。
クサフジは房状の花序が藤の花に似ていることでそう呼ばれています。
しかし、藤の花は下垂して咲きますが、クサフジは下から上へと立ち上がります。
田圃に植えて刈り取らず、そのまますき込んで肥料とする点ではゲンゲと同じですが
蔓が伸びすぎて扱い憎いのか、現在では使われていません。
葉や茎はカラスノエンドウに似た草で、藤の仲間ではありません。
植物や昆虫のことが好きで色んな方とブログを通じてお付き合い頂いております。
拙いブログですが、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いします。
ナヨクサフジは環境省の特定外来種には指定されていませんが
競合する植物のない場所では驚異的な繁殖力を見せる場合があります。
しかし、そうでない所では、一時的に増えはしますが、その内に
他の植物と繁殖面での折り合いを付け、そこそこの群落を形成して落ち着くようです。
ただ邪魔者のいない放置耕作地などでは、短期間に畑地を覆いつくして
しまうこともありますね。