四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

月下美人は雅に

2020年07月12日 07時45分34秒 | 日々の歩み
共同通信など国内メディアの情報によれば、昨日11日、東京都内で新たに206人の
新型コロナウイルス陽性者が確認されました。陽性者が3日連続で200人を超え、
この1週間合計では1067人と、感染拡大に歯止めがかからない状態が続いています。

東京都では6月に入り徐々に感染者の数が増え出し、6月下旬から50人を超える日が続き、
7月2日から6日間連続で100人を超えるようになっていました。9日には再び3桁台、
しかも過去最多の感染者数を記録するようになっています。この状況から感染第2波が
懸念されています。

また、私の住む神奈川県でも緊急事態宣言解除後で最高となる34人の陽性者が
昨日11日確認され、規制緩和が進むとともに首都圏での感染が拡大していることを
裏付ける形となっています。

私も、6月から通常勤務となり、都内に通勤しておりますが、リモートワークが
浸透しつつあるとはいえ、通勤電車も徐々に混雑度を増しています。可能な限りの
感染対策をしているとはいえ、市中感染の状況から、通勤時には感染の怖さを感じています。



そんなコロナ禍の中で、開花時期が平年に比べかなり遅れていた我が家の月下美人が
昨夜一輪のみですが咲きました。細君が剪定も行い、丹精をこめて育ててくれた甲斐もあり、
夕暮れと共につぼみを綻ばせ始めました。

例年のことながら、つぼみがほころび始めると雅な香りが漂い始め、21時過ぎには、
見事な花がほぼ満開となり、香りもより濃厚になっていました。
それから、夢中でデジイチでスケッチを行い、時間の過ぎるのも忘れるほどに花に
魅入られ続けていました。
月下美人の雅で、儚げでいながらも凛とした花の姿を写し取るには未だ、私の技術も感性も
及びませんが、何枚かのスケッチを掲載させていただきます。





日々の歩みの中で社会詠も含めて、徒然に詠んだ短歌を掲載いたします。
なお、勤務の無いウイークデーに、息子夫婦たちと箱根に日帰りのドライブも行いましたが、その折の短歌も入っています。
☆マスク越し月下美人の香にむせぶ コロナ禍のもとさらに凛々しく
☆梅雨の闇照らすがに咲く月下美人 コロナ禍越えて清く凛々しく
☆ほうたるの連れたる闇のそれぞれに 無念を残す魂も重ねて 
☆自粛には馴れゆくことも無きままに梅雨晴れのもとムクゲに魅入る
☆吾子ともに箱根新緑訪ねたる 妻は久方晴れ晴れとして
☆宴への参加を避けてささやかに家族まもるは一つの矜持
☆木洩れ日に薔薇と紫陽花揺らぎいる女流歌人の忌日も遥か
☆月光は流るるごとく波の上 コロナに沈む街も照らして
☆テレワークの後ろに映るモナリザは少しゆがみて苦笑いして





☆いのち掛け投じた票は重み成し 全人代の闇を照らせる
☆千基ものタンク並べてなお止めぬトリチウムの墓いずこに造る
☆愚かなる民となるまい冷笑はやがて我らの許へと還る
☆砕かるるガラスは何を語るらん アメリカの闇 壁の厚さも
☆夢のまま終わらせるなと立ち上がるキングの想いうねりとなりて
☆コロナ禍に自国の民の命さえ軽んじ選挙と かの国のぬし
☆半生を吾子取り戻すたたかいの日々に捧げし滋氏は逝く
コメント
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