第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その118)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める 河津桜」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆平安の世の輝きは如何ばかり かに星雲に想いを馳せる
西BOOさん
★裳裾引く薄物とても重たかろう 襲の色目の奥ゆかしさよ
夕庵さん
☆PCの一台故障 イレブンへ 一日がかりも安心を得る
西BOOさん
★パソコンはわたしの大事な玩具なり 打てば響くよ前頭葉に
夕庵さん
✰旅の日もはや過去となり 日常のリズムにかえるのど飴なめつつ
夕庵さん
★風邪をひき咳が止まらず眠れない そのせいだろうか頭痛がはしる
西BOOさん
★「面会はお断り」と受付に じわりと増えるコロナ患者が
夕庵さん
★熱は出ず コロナでないと決めつけて 市販薬にで完治めざさん
西BOOさん
★市販薬一箱飲んでも完治せず 重い腰上げかかりつけ医へ
夕庵さん
★咳だけも発熱外来回される 車で行くのが少々不安
西BOOさん
★たかが咳、されど咳とて不安なり夢見の悪く胸処が痛い
夕庵さん
★市販薬、完治したかと思いきや 起床とともにまたぶり返す
西BOOさん
★起床時のベッドで手足上下して血よ流れよと号令かける
夕庵さん
☆山道をゆけばリュックのちさき鈴
春を待つやに ちりりと鳴りぬ
みっちっちさん
★リュックには冷凍餃子がガサガサと音たて急かす夕暮れの道
夕庵さん
★リュックには空(から)の水筒 からからと
卓球すみて家路は暮れて
みっちっちさん
★二歳児へ「こまち」のリュックをプレゼント
背負った写メは満面の笑み
夕庵さん
★リュックには小さき鈴と ラケットと 飴が色々 笑みと涙も
みっちっちさん
★巾着に小鈴と家の鍵入れて 歩けば応える安心という荷物
夕庵さん
★安心のお守りつけど 負け試合 力不足と なほも励まむ
みっちっちさん
★足腰を強くと願うお守りは 赤い鼻緒のかわいい草履
夕庵さん
★気に入りはちりめん草履のお守りと ちりりんと鳴る亀のお守り
みっちっちさん
★水減りし池に顔出す亀のいて半睡のまま潜りていたか
夕庵さん
【詞書】俳句の春の季語に「亀鳴く」という面白い季語があります
★ぐんぐんと首を伸ばして 池の亀 のどかなるかな 亀鳴くを待つ
みっちっちさん
★鳴かぬなら鳴かせてみよう池巡り 亀鳴く粋な季語に誘われ
夕庵さん
☆地震(なゐ)の地に春待つ心 ひとしほに
瓦礫の地にも ちさき芽吹きが
みっちっちさん
★一歩づつ瓦礫の山を片づけて新し生活(たつき)を直に願うも
夕庵さん
★ふるさとを去り新しき 生活(たつき)へと
やむを得ずとも寂しきこころ
みっちっちさん
★ふるさとに友はどっかと住みついて
「食べよ、たべよ」と世話焼きくるる
夕庵さん
★ふるさとの春を待たずに母逝きぬ 梅のほころび今だ固きも
みっちっちさん
★校庭に母と写真を撮りしこと 眼裏に浮く卒業式に
夕庵さん
★眼裏に吾(あ)の入学の母の笑み 共に巡りし京の街並み
みっちっちさん
★京都でのデートは三条河原町
石川五右衛門(ごえもん)釜ゆで処刑されしを
夕庵さん
★賀茂川の土手のデートは カップルが 等間隔に座るがならひ
みっちっちさん
★夕暮れの賀茂の川風身にさらし 流れと語る人を見つけり
夕庵さん
★満天の星の輝き 賀茂川の 水面にうつり ふたりを祝す
みっちっちさん
★鈍色の水面に水脈ひく水鳥も 遠く霞みて見えなくなりぬ
夕庵さん
「河津桜とメジロ」
☆山の湯は骨の中まで巡り行き邪気も飛ばすや心を放つ
夕庵さん
★山のシメ 有馬の金と 銀の湯に 心身ほどけ活力源に
みっちっちさん
★太閤もきっと見ただろう山のシメ 綺麗になったらお帰り山へ
夕庵さん
【詞書】参考…秀吉辞世の歌
つゆと落ちつゆときへにし わが身かな
なにわのこともゆめのまたゆめ
★つゆと落つ大阪城は美(は)しきかな なにわのことも夢のまたゆめ
みっちっちさん
★天守閣の金の鯱(しゃちほこ)見えたなら
ここは父・母眠るふるさと
夕庵さん
★金鯱(きんしゃち)は 眼下はるかに 公園の 緑の海を泳ぐがごとく
みっちっちさん
★観梅の大阪城で会いし人 北の国より 流れてきたと
夕庵さん
★梅が香を北の人へと 届けたし 子らの笑顔を守りし人よ
みっちっちさん
★刈り取ったラベンダーの香りいつまでも 富良野の旅の機内に満ちる
夕庵さん
☆野の原の 殺生石に囲まれて 幾千体の 地蔵を拝む
クロママさん
★新しいミシンが届き一番に 六地蔵さんのよだれかけ縫う
夕庵さん
☆枯野にも微かに兆す浅みどり 花なき野辺に惑う冬蝶
ポエット・M
★冬蝶は傷んだ羽を休めつつ葉裏にじっと春を待ちをり
夕庵さん
★冬蝶は花無き荒野を惑い舞う 何求めるや酷き季節に
ポエット・M
★人生も惑いのつづく道を行く 荒野なれども花咲かすため
夕庵さん
★惑いつつ荒野を歩む徒然に 君と出会いて花も愛でたる
ポエット・M
★手招きしセツブンソウの花咲くと君告げし日はまだ春浅き
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き初める 薄紅梅」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了