第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119) 短歌の投稿を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
第二部 「ネット短歌」 :返歌専用です。
「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。
「咲き初める河津桜」
「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」
【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が
沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は
源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・
単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌
から1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・4若紫
歌の背景
光源氏十八歳。北山の行者の許に出かけた際、ふと見かけた藤壺の宮に
生き写しの少女。この少女をこれから自分が細やかに仕込んでいけば
いいとは思うものの、胸に期待しているよりも劣っているのでは
ないだろうかと、源氏は気掛かりになります。
〇手に摘みて いつしかも見む 紫の 根に通ひける 野辺の若草 光源氏
「返歌」
☆うら若き けがれを知らぬ 若草の 夢にさまよう 愛おしい人
註)紫式部集・4
〇おぼつかな それかあらぬか あけぐれの そらおぼれする 朝顔の花
「返歌」
☆美しく 心に咲いた 朝顔を 愛でて君に 笑顔届ける
浅間山明鏡止水さん
【解説】
源氏物語や紫式部日記・紫式部集の和歌への返歌も、回を重ねて益々
勢いがついてきましたね。
「返歌」一首目の歌は、光源氏が若紫を「はやく妻にしたい」との意図を
はぐらかしつつ、「愛おしい人」と詠った手並みは見事と考えます。
桐壺、藤壺、さらに紫の上と、三代にわたって母の面影を追い求めた
光源氏も、思えば心深くに哀しみと、寂しさをかかえた存在だったと、
改めて感じてしまいました。
二首目の紫式部の歌は「どうもはっきりしませんね。あなただったので
しょうか。それとも違ったのでしょうか。明け方の暗がりのなかで、
顔をお見せになりながら誰ともわからぬ振りをされてその翌朝、朝顔の花を
送るというのは」と…、解釈されますね。
そんなおぼろげな様子を込め返歌にしてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★爽やかに咲いた朝顔見つめるも 君の想いは未だおぼろに
【詞書】先週、詠ませて頂いたかに星雲の続きを詠まさせて頂きました。
☆平安のかに星雲より 約1000年 次・何時 爆破 ベテルギウスや
【詞書】久々に風邪をひいたことを詠ませて頂きました。
☆のど痛し 20年ぶり風邪をひく 梅の開花を待ち過ぎたかも
【詞書】昨今の、検察庁に対して詠ませて頂きました。
☆ひと昔 田中角栄逮捕した 日本の検察 影形なし
西BOOさん
【解説】
「ベテルギウス」「風邪」「日本の検察」と、今回も今日的な社会詠も
含めて、それぞれ手堅く詠んで頂きました。
一首目は、「かに星雲」と同様に超新星爆発が予想される「ベテルギウス」
について、興味深く詠って頂きました。
「かに星雲」は前回も触れさせて頂きましたが、西暦1054年に観測された
超新星爆発で生成され星雲ですが、オリオン座の上方にオレンジ色に耀く
ベテルギウスも、まもなく超新星爆発を起こして、その一生を終えると
いわれています。この星座を星空のロマンをこめて、韻律も良く詠んで
頂き、私たちにとっても学びになります。
二首目、久しぶりに風邪をひかれたとのこと。それにしても20年ぶりとは
凄いことですね。「梅の開花を」とを絡めて詠んだ手並みは見事です。
三首目は、詠まれた通りですね。検察の司法としての気概を望みたいとの
想いにさせられる詠歌です。
【詞書】まだ浅き春ですが、春は確実にやって来ますね。三首出詠いたします。
☆紅白の婚の荷がゆく山里は やうやう春の色になりけり
☆山里に蕎麦処あり 早春の 水踊らせて 水車廻りぬ
☆早春の街はきらめき 水色の パンプス買ひて こころ踊りぬ
みっちっちさん
【解説】
早春の浮き立つ景色を、爽やかに三首詠んで頂きました。
特に、二首目の歌は、早春という季節を「水踊らせて」水車が回る
という生命力にあふれた情景を描写し、印象深い歌となっています。
水車の回る音や水の流れる音が、静かな山里に響いていることを
想像させますが、そこで蕎麦粉も挽いているのでしょうか。そんな
長閑な日本の原風景を感じさせる味わいのある歌と感じます。
なお、少し用語について触れてみますと…、この歌の、「あり」や
「廻りぬ」は文語的な表現ですが、「水踊らせて」は口語的な表現です。
このように、文語と口語を組み合わせることで、古典的な趣と現代的な
感覚を両立させています。この「水曜サロン」では、この種の技法も
学びとして、取り入れて参りたいと思います。
三首目は「水色の パンプス」の表現が鮮やかに効いています。
【詞書】整枝のためとはいえ、ちょっぴり可愛そうな気もします。
☆盆梅は古武士のごとく洞なして手足もがれつ花咲かせおり
【詞書】奈良 石光寺を訪ねたときの歌です。中将姫伝説があり、
曼荼羅を編むときに蓮糸を染めたという井戸や糸を干した
「糸かけ桜」がの残っています。大輪の冬牡丹が雪に倒れない
ようにと、藁で編んだ帽子をかぶっていました。
寒い時期なので訪問者も少なく、門前町でいただいた名産の
三輪そうめんと(暖)柿の葉寿司が美味しかったです。
☆雪よけの藁帽子来て染寺に人待ち顔の冬牡丹さく
【詞書】佐保は奈良北部の地名で、佐保姫は佐保山にいて春を司る
女神です。珍しく関西にも雪が降り、鹿の睫毛に雪が乗って
いて印象的でした。
☆佐保姫の目覚め待ちたる寒の日に神鹿(鹿)は睫毛に雪とどめをり
夕庵さん
【解説】
三首の歌、何れも味わいのある歌で、楽しく鑑賞させて頂きました。
特に、二首目の歌の魅力は、冬の寂しさと華やかさを対比させて、
印象深く繊細に描いているところだと思います。
染寺とは、詞書にもありますように奈良県葛城市にある石光寺の通称で、
冬牡丹の名所としても有名で、約200株、約40種類の冬牡丹が咲いている
とのこと。この冬牡丹が「人待ち顔」で咲いている、という表現は、
儚げで楚々とした花の様子を詠み、必ずしも誰かを待っている様子を
表していないと解釈しました。しかし…、冬牡丹にまつわる、ほのかな
「恋物語」もあったことも偲ばれます。そんな想いにさせられる物語性を
秘めた、味わいのある歌と思います。
「咲き競う 日本水仙」
【詞書】YouTube短歌:運命の女神の気まぐれ カルミナ・ブラーナを聴きつつ
☆今!運命が変わろうとしている
女神の気まぐれ
欲望を利用して
自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
今年に入って、色んな事件、地震、航空機事故、派閥不正献金還流、新幹線
送電事故運行停止、大雪etc.が頻発しています。変異を繰り返した新型コロナも
第10波が到達しました。インフルエンザにRSウイルス、人食いバクテリア
(劇症型溶血性レンサ球菌)etc.。疫病も多発して何が何だか分からなく
なってきた感が有ります。
ロシアウクライナ戦争は長期化し、イスラエルハマス紛争、アメリカイギリス
のイエメン攻撃など地域紛争が頻発しています。まるで、運命の女神の
気まぐれで、幾多の困難が我々に覆い被さろうとしているかの様に。
やはり、今年の座右の銘は、禍福はあざなえる縄のごとし。人間万事塞翁が
馬なのかもしれません。
カルミナ・ブラーナ(ラテン語: Carmina Burana)は、19世紀初めにドイツ南部、
バイエルン選帝侯領にあるベネディクト会のベネディクトボイエルン修道院
(英語版、ドイツ語版)で発見された詩歌集。
カール・オルフがこれに基づいて作曲した同名の世俗カンタータがあり、
様々な映像作品などで利用されるなど、一般においてはこの曲によって名が
知られている。
1934年、全部で300篇にも及ぶカルミナ・ブラーナを目にしたオルフは強く創作
意欲を刺激され、その中から24篇を選んで大規模な世俗カンタータを作曲した。
O Fortunaは、「全世界の支配者なる運命の女神(フォルトゥナ)」
(FORTUNA IMPERATRIX MUNDI)の「おお、運命の女神よ」(合唱)との
ことです。聴いた事が有る曲かと存じますので、下記URLに貼っています
ので、御覧戴ければ嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/dfaadc8438a81402fb88c20fe7ffe251
【解説】
短歌説明でも、おっしゃっておられる通りですね。地球規模で進む災害と、
ロシアのウクライナ侵略、イスラエル・ハマス紛争等々「運命の女神の
気まぐれ」と呼びたくなるような、悲惨な状況が繰り返し出現していますね。
ただ、これらの惨状も人の行為の蓄積に伴う、人災と言えるものも根底に
あり、そこはしっかりと見定め取り除いていくことも必要と思っています。
ただ、私達はこのような状況に臨んで「禍福はあざなえる縄のごとし」の
達観の境地も一方では必要と感じます。そんな想いを滲ませた出詠歌を改めて
味わい鑑賞したいと思います。「欲望を利用して」の示唆が鋭いですね。
なお、『カルミナ・ブラーナ』は、2月6日に身罷った小澤征爾氏がかつて、
日本のアマチュアの「晋友会合唱団」を連れて、ベルリン・フィルに乗り込み、
共演したことでも有名ですね。
【詞書】那須温泉から帰った次の日、大雪でした。俄に熱を出し、これ又、
久しぶり暫く臥せっていましたが、何ともクロが枕元から離れず
一緒になってねていました。散歩を諦めているのか〜『愛しい』と
感じました。ふと2首思いつき投稿させて頂きます。
☆銀世界 ヤンチャなクロも
添い寝する 氷枕に
憂いの瞳。
☆窓の外 光り輝く 銀世界
氷枕に 諦めのクロ
クロママさん
【解説】
お姉様との久しぶりの温泉旅行が楽しくて、少しお疲れもあったことと
思います。お熱で伏せておられるとのこと。風邪かも知れませんね、
お見舞い申し上げます。
いずれの歌も、愛犬クロちゃんへの絆の強さと、愛らしさが詠われた
ほのぼのとした素敵な歌と感じます。
一首目の歌は、クロちゃんへの優しい眼差しと、それに応える可愛らしい
仕草が詠われ、鑑賞する私達まで幸せな気分にさせてくれます。
「やんちゃなクロ」という言葉は、クロちゃんの個性や愛らしさを表して
いますが、同時に作者との近しい距離感も詠っています。
ただ、一句めの「銀世界」と二句目以降のつながりが少し離れている感が
否めませんので、少し添削させていただきました。いかがでしょうか。
【ご参考】
★外は雪 ヤンチャなクロも
添い寝して
憂いの瞳 吾に向けくる
「咲初める 菜の花」
【詞書】2月6日、指揮者の小澤征爾さんが88歳で亡くなられたとのことです。
少しボサボサの髪型に太い眉、微笑むと、とてもチャーミングな表情を
する方でした。私は以前、初めてテレビでウィーンフィルのニューイヤー
コンサートを見て、それで「ラデツキー行進曲」の演奏の時に観客の人々が
手拍子をしていたのに「クラシックで手拍子って…!」とびっくりし、思わず
小澤さん指揮のこのコンサートのCDを買いました。
(私が持つ唯一の「クラシック」のCDだったりします)今年も見ましたが、
華やかでいて楽しい雰囲気のあのコンサートをTVで楽しむきっかけに
なったのが、小澤さん指揮の年のニューイヤーコンサートでした。
2月9日に報じられ、翌日の新聞やネットの記事を読み、改めてその偉業を
知りました。世界中で愛された指揮者は世界中で愛される作家氏と親しいと
妙な感心もしたりしました。あの情熱的な指揮とチャーミングな微笑みは
忘れません。どうぞ安らかに…。
☆世界から敬愛されしマエストロ
芸術神(ミューズ)のもとへ静かに旅立つ
【詞書】2月10日(土)の夕刊一面より。
月面でジャンプして移動した初のロボットLEV-1、月面で活動した最小・
最軽量、球形から変形もしたロボットLEV-2。地球からの支援が不要の
「完全自律探査機」の世界初の成功。今は2機ともバッテリーが切れ、その
活動を終えたのだとか。彼等が地球へ送ったデータは現在解析中だそうです。
また月の秘密が解き明かされることと思います。解析結果が発表されて
新たな月を知るのが楽しみです。いつか、日本から行った宇宙飛行士さんの
手で回収されるといいなあと思います。
☆ピョンピョンと月面跳んだLEV-1と
コロコロLEV-2お疲れさまです!
【詞書】父と義兄(姉の旦那)に義理チョコを渡すぐらいですが、チョコは大好き
なので私のをしっかり買います。売場には色んなチョコが売ってて楽しい
ですね。ちなみに、私の一番古いバレンタインの記憶は小5か6ぐらいで
(小5ならば50年ぐらい前)、友達に「〇〇君にチョコレート渡したいから、
一緒にチョコレート持って行ってくれへん?」みたいな感じで私ともう一人の
同級生がある男の子にチョコレートを渡しに行った…というものです。
よく判らんかったんですが、私は50円かそこらだったハートチョコを、
団地の何階かだった彼の家の玄関で渡しました。今だにすごいなと思うのは、
その同級生の男の子が、「ちょっと待っててな」と言って、奥に入って割と
すぐに戻って来た時に、3~5個ぐらいのマシュマロを包んだものを、3人
それぞれに渡してくれたことです。たぶんお母さんがちゃんと用意していて
お返しを渡すよう言うてはったんやろか…?と、後年この時のことを思い出して
考えてましたが…。ただ、マジで渡した子がその後どうなったかは記憶に
ございません。それから現在まで義理以外のチョコって渡したことないなあ…。
今は“友チョコ”とかあっていいなあ…。
☆めっちゃ好き
チョコレートが好き 大好きだ
だからがっつり買います「我(われ)チョコ」
ちがやねこさん
【解説】
今回も「小澤征爾さん」「LEV-1」「バレンタイン」という、ホットなテーマを、
鮮やかに詠んで頂きました。
特に一首目、2月6日、指揮者の小澤征爾さんが88歳で亡くなられたことも
衝撃的なニュースでしたね。このところ八代亜紀さんを始め、音楽に関わる
多くの方の訃報に接し心が痛みます。
詞書でも触れておられますが、小澤さんは長年、指揮棒を使わない独自の
スタイルを貫いてきましたね。指揮棒は指揮者を象徴する道具ですが、
使わないことによるメリットもあるとのこと。このスタイルに至った経緯は
諸説ありますが、5本の指を使って指揮する方が、より曲の表情を伝えられる
とのことですね。
詠まれているように「ミューズのもとへ静かに旅立つ」小澤征爾さんの
ご冥福を心からお祈りしたいと思います。
二首目、作者の「月面探索機LEV-1愛」が溢れた歌に改めて敬意を表します。
現在解析中のデータにより、月の秘密が解き明かされることを私たちも
祈りたいと思います。
三首目、「我(われ)チョコ」にまつわる楽しく、ちょっぴりほろ苦い物語に
しみじみとしました。作者の潔さが歌にあふれています。「友チョコ」も
また、いいものですね。なお、文字制限との関連で詞書等少し編集させて
頂きました。御容赦願います。
☆舟唄になぜか涙のこぼれいる 燗酒すでに冷えるも知らず
ポエット・M
【解説】
この歌は、昨年末に惜しまれながら亡くなった八代亜紀さんの代表曲
「舟唄」をテーマに詠ってみました。
この「舟唄」は、お酒と灯り、さらに港という要素を織り交ぜた、哀愁
あふれる唄でした。この歌の雰囲気を引き継ぎながら
「もう、この唄を歌った方はいないんだ」との想いを、少し感傷的に
なりながら表現してみました。
燗をした酒の冷えるのも気が付かずに曲に聴き入っていましたが、いつしか
涙している自分に気づきました。多くのフアンの方もそうでしょうが、
その喪失感からなかなか抜けきれない自分を、その曲は静かに包んで
くれているかにも感じました。
かつて聴いて涙したガブリエル・フォーレの「レクイエム」にも似た、
人の魂を包み込んでくれる優しさを、この舟唄に感じるのは、一人私のみ
ではないと改めて感じました。
「咲き初める 河津桜」
「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(26)
「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
7.「短歌の章」 家のノラ猫(3)
暖冬の陽だまりに居る猫の眼は
おのが平和に満ち足りており
わが家に住みつきし猫は扶養家族と
妻は毎日餌を確かむ
日曜は猫の餌を買ふ日 マイカーで
妻とスーパーに行き 品選びする
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
ましたが、再度編集し、視点を変えて掲載致します。
短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。
しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。
【運営にあたって】
(1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
場合もありますので、ご容赦願います。
(3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
(5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了