永光寺で牡丹を見た後、帰京するまでに時間があったので古河市内を2時間程度散歩した。古河といえばJR古河駅を時々利用する程度で、散歩するのは初めてだった。
散歩は古河文学館の前から始めた。古河駅周辺は車が多く騒がしいが、古河文学館や古河歴史博物館の周辺は静かで落ち着いた雰囲気だ。文学館、歴史博物館の両方に興味があったが時間がなかったので建物を撮影するにとどめたが、歴史博物館の向かい側の鷹見泉石記念館は入場無料だったので立ち寄った。
鷹見泉石記念館は、鷹見泉石(天明5年(1785)~安政5年(1858))の晩年の住まいを改修して一般公開している。鷹見泉石は、古河藩の家老で蘭学者でもあり、渡辺崋山の有名な肖像画(国宝・東京国立博物館蔵)のモデルになった人物だ。現在の建物は約44坪の広さだが、もとは約100坪と現在の2倍以上の広さだった。
古河篆刻美術館は日本初の篆刻専門の美術館だ(篆刻とは700年ほど前に中国で行った書道芸術の一つで、四書・五経や漢詩などから語句を選び篆書という古文字を柔らかい小さな石に刻み押したものを鑑賞する)。館内には古河出身の故生井子華の遺作をはじめ、日本、中国の歴史的作家の作品を常設展示している。美術館の建物は大正9年に建てられた三階建ての石倉を改修したもので、平成10年に国の登録有形文化財に登録されている。興味があったが時間がなかったのでこちらも割愛。
篆刻美術館のある通りには、作家永井路子氏の旧宅があった。旧宅は江戸末期の建物で、永井氏は、3歳の時に移り住み、結婚するまでの約20年をここで過ごした。
正定寺は、徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた古河城主・土井利勝の開いた寺で、土井家歴代の墓所となっている。正定寺のある通りを北上すると、江戸時代がしのばれる旧武家屋敷の土塀の続く通りに出た。土塀の内側が今はどうなっているのか知りたかったが、旧武家屋敷は個人の住居であるため、外から眺めるしかなかった。旧武家屋敷の通りから南下し、寄り道しながら出発点の文学館に戻った。途中、土蔵やレンガ造りの蔵を幾つか見かけた。
今回の散歩では下調べが不十分で時間が短かったので思ったように回れなかったが、多少なりとも古河の歴史を知ることができた散歩だった。次回古河駅を利用する際には、時間を取って博物館・美術館や今回行けなかった史跡に立ち寄ろうと思う。駅周辺にレンタサイクルがあれば桃の名所の古河総合公園や渡良瀬遊水地にも足を伸ばすのもよい。
古河文学館。古河市ゆかりの作家や作品に関する資料を展示。
鷹見泉石記念館の入り口。
鷹見泉石記念館。
鷹見泉石記念館の庭。建物内には入れないため望遠レンズで撮影。
古河歴史博物館。
「鷹見泉石生誕の地」の石碑
古河篆刻美術館。建物は国の登録有形文化財。
永井路子氏旧宅。建物内部の見学もできる(時間がなくてできなかったが)。
正定寺の近くで見つけたレンガ造りの蔵。
正定寺。
旧武家屋敷の土塀。
坂長本店(酒問屋)の店蔵。元は古河城の文庫蔵で、江戸後期に建てられた。
坂長本店の袖蔵。元は古河城の乾蔵で、文久3年(1863)に建てられた。
レンガ造りの蔵。
散歩は古河文学館の前から始めた。古河駅周辺は車が多く騒がしいが、古河文学館や古河歴史博物館の周辺は静かで落ち着いた雰囲気だ。文学館、歴史博物館の両方に興味があったが時間がなかったので建物を撮影するにとどめたが、歴史博物館の向かい側の鷹見泉石記念館は入場無料だったので立ち寄った。
鷹見泉石記念館は、鷹見泉石(天明5年(1785)~安政5年(1858))の晩年の住まいを改修して一般公開している。鷹見泉石は、古河藩の家老で蘭学者でもあり、渡辺崋山の有名な肖像画(国宝・東京国立博物館蔵)のモデルになった人物だ。現在の建物は約44坪の広さだが、もとは約100坪と現在の2倍以上の広さだった。
古河篆刻美術館は日本初の篆刻専門の美術館だ(篆刻とは700年ほど前に中国で行った書道芸術の一つで、四書・五経や漢詩などから語句を選び篆書という古文字を柔らかい小さな石に刻み押したものを鑑賞する)。館内には古河出身の故生井子華の遺作をはじめ、日本、中国の歴史的作家の作品を常設展示している。美術館の建物は大正9年に建てられた三階建ての石倉を改修したもので、平成10年に国の登録有形文化財に登録されている。興味があったが時間がなかったのでこちらも割愛。
篆刻美術館のある通りには、作家永井路子氏の旧宅があった。旧宅は江戸末期の建物で、永井氏は、3歳の時に移り住み、結婚するまでの約20年をここで過ごした。
正定寺は、徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた古河城主・土井利勝の開いた寺で、土井家歴代の墓所となっている。正定寺のある通りを北上すると、江戸時代がしのばれる旧武家屋敷の土塀の続く通りに出た。土塀の内側が今はどうなっているのか知りたかったが、旧武家屋敷は個人の住居であるため、外から眺めるしかなかった。旧武家屋敷の通りから南下し、寄り道しながら出発点の文学館に戻った。途中、土蔵やレンガ造りの蔵を幾つか見かけた。
今回の散歩では下調べが不十分で時間が短かったので思ったように回れなかったが、多少なりとも古河の歴史を知ることができた散歩だった。次回古河駅を利用する際には、時間を取って博物館・美術館や今回行けなかった史跡に立ち寄ろうと思う。駅周辺にレンタサイクルがあれば桃の名所の古河総合公園や渡良瀬遊水地にも足を伸ばすのもよい。
古河文学館。古河市ゆかりの作家や作品に関する資料を展示。
鷹見泉石記念館の入り口。
鷹見泉石記念館。
鷹見泉石記念館の庭。建物内には入れないため望遠レンズで撮影。
古河歴史博物館。
「鷹見泉石生誕の地」の石碑
古河篆刻美術館。建物は国の登録有形文化財。
永井路子氏旧宅。建物内部の見学もできる(時間がなくてできなかったが)。
正定寺の近くで見つけたレンガ造りの蔵。
正定寺。
旧武家屋敷の土塀。
坂長本店(酒問屋)の店蔵。元は古河城の文庫蔵で、江戸後期に建てられた。
坂長本店の袖蔵。元は古河城の乾蔵で、文久3年(1863)に建てられた。
レンガ造りの蔵。