生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

5月5日(土) 新座散歩(その2)

2007年05月09日 | 都外散歩
その1の続き)

平林寺は、臨済宗の禅寺で、関東でも屈指の古刹として知られる。永和元年(1375)に大田備中守が現在のさいたま市岩槻区に建立し、川越城主松平伊豆守信綱の子、照綱が父の遺志を継ぎ、寛文3年(1663)に岩槻から野火止の地に移転した。

平林寺境内林は、クヌギ、コナラ、シデなどの雑木林を中心にシラカシ、マツ、スギ、竹林を含む典型的な武蔵野の里山の風情を昔のままに残す貴重な森として国の天然記念物に指定されている。

平林寺の境内は静寂で、簡素な美しさに満ち、京都の寺院にいるかのような錯覚を覚えるたたずまいだった。仏殿や本堂などを拝観後、境内林を散策した。境内林は新緑が美しかった。緑豊かな境内林を歩くとさわやかな気分になる。散策路の両脇にもみじが数多く植えられていた。紅葉の時期にはさぞかし素晴らしい景観が広がることだろう。ぜひ紅葉の時期に訪れたい。


(その3へ続く)




総門。扁額の「金鳳山」は京都詩仙堂の石川丈山の筆。




山門。寛文三年(1663)創建。扁額の「凌霄閣」は石川丈山の筆。




山門。




仏殿。寛文三年(1663)創建。釈迦如来と迦葉尊者、阿難尊者を安置。




本堂。明治13年(1880)の再建。釈迦如来を安置し、達磨大師と歴代住職の礼拝を祀る。




鐘楼。




境内の一角。




松平信綱の墓所。信綱の死後、岩槻にあった平林寺に葬られたが、現在地に移転の際に改葬された。




境内林の散策路。




境内林の散策路。




境内林。




境内林。